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セブルスとルシウス10

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)

ホグワーツ卒業後、ルシウスに寄りそう影のように過ごす中、セブルスルシウスに見ていた理想像と別の一面を理解するようになります。

ナルシッサを欺いてはばからぬ厚顔さ、セブルスの痛みに目をつむる冷酷さ、どちらも手放さない身勝手さ。セブルスにとって温かい喜びに満ちた初めての出来事が、ルシウスにとってはセブルスを仲間に引き入れる画策だったことにも薄々気づきます。確信犯的な功利主義。目的のために手段を選ばぬ狡猾さ。しかしだからといって憎むには、あまりにも深い絆を感じていました。

ルシウスとの関係に心悩ませつつ過ごす間にも、デスイーターとしての活動が始まっていました。ルシウスとともに、と疑いもせずデスイーターに加わったセブルスでしたが、マグルやマグルびいきの魔法使いを闇の呪文で痛めつける活動には、すぐ嫌気がさしました。そこには闇の魔法のもつ美学への探求もなく、いたずらに呪文を放って成果を喜ぶデスイーター仲間たちの野蛮さも、身をもっていじめを体験していたセブルスにはなじめるものではなかったのです。そして何より、頻繁に耳にする『穢れた血』という言葉。きくたびに、怒りと悲しみに満ちたリリーの緑の瞳を思い出し、胸が痛むのでした。

こんな思いがばれないように、セブルスは閉心術の技を磨いてゆきます。関連する思いを心にちりばめることで、開心術の名手といわれるヴァルデモートにさえ閉心術を使っていることが悟られない高度なものでした。

ヴァルもセブルスが戦闘部隊に向かないことをすぐ見抜き、スポンサーとして発言力のあるルシウスの進言もあって、セブには魔法薬の開発や、頭脳を生かした情報収集を命じます。

情報収集活動の一貫として、ホグワーツ教員の採用を申し込もうとしたセブルスは、偶然シビル・トレロニーの予言を耳にします。

「闇の帝王に抗った両親のもとに7月に生まれる男の子が闇の帝王を倒す」

これは予言の前半部だけでしたが、さっそくセブルスはヴァルに報告します。これがやがて、光と闇の戦いに大きなうねりを起こし、自身を含む多くの人の人生を根底から揺るがす悲劇につながるなど夢にも思わぬままに。
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tag : ルシウス セブルス ハリーポッター

セブルスとルシウス9

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)

挙式を終えたルシウスとナルシッサは、誰もが羨むカップルとして華やかな社交生活を送ります。セブルスは時に彼らと同伴し、時に見送りながら、次第に2人を似合いの夫婦と認めてゆきます。ルシウスが訪れることもなくなったベッドで、ひとり寝の夜を寂しく感じることはあっても。

そんなある日、ルシウスに呼ばれて寝室に行くと、そこではナルシッサがハンケチで涙を拭っていました。ルシウスは珍しく怒りあらわに室内を歩きまわっています。

「どうしたのですか、2人とも?私のことなど顧みもせず楽しく暮らしていると思っていたのですが?」

セブルス、そんな嫌味を言わないで聞いてちょうだい。今日ダイアゴンアレイに買い物に行ったら、ううっ。」

「アーサー・ウィーズリーにばったり会ったのだ。」

「アーサー・ウィーズリー?」

「名前くらいはきいたことがあるだろう?マグルびいきのグリフィンドールだ。貧乏人が子供を4人もひきつれているので、育てる金もないのにたいへんだなと同情してやったのだ。」

「そしたら、モリー夫人が子宝に恵まれなくてお気の毒ねと言うのよ。彼女はお腹にもう一人宿ってるって。」

「マルフォイ家は跡継ぎができなくて気の毒だと、まるで私に子種がないかのように。。あの忌々しいグリフィンドールがっ!」

あまりの剣幕に言葉もはさめずセブルスがきいていると、

セブルス、子供ができるように助けてちょうだい。悔しくってもう買い物にも出かけられないわ。」

「助けろと言われても私に何をしろと?」

「あなたは家族も同然。わたくしたちの問題はあなたの問題でもあるでしょう?不妊治療をしてちょうだい。」

「セヴィ、3人で力をあわせて子作りにはげむのだ。」

「・・・」

こうしてセブルスは不妊治療の協力を約束させられました。男性用強壮剤、女性の排卵調整薬、健康な母体のための体操、受胎日のコントロール、受精しやすい体位など、様々な文献をあたり、薬剤を調合し、セブルスは嫌々ながらナルシッサの懐妊を全力でサポートします。

努力が実ってナルシッサに妊娠の兆候が現れた時には、喜びのあまり、さっそくベビーグッズの買い物に出かける3人でした。

子作り行為から解放されたルシウスは再びセブルスの部屋を訪れるようになり、ベッドの上で生まれてくる子供への夢を語りあったりします。


やがて月満ちてナルシッサは元気な赤ちゃんを産みました。輝く玉のような男の子。ドラコを抱えてナルシッサは、「私がママよ。こちらがパパよ。それからこちらがダディ・セブ。」とあやします。

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tag : ハリーポッター セブルス ルシウス

セブルスとルシウス8

(これは『ハリーポッター』シリーズの本・映画鑑賞後の、妄想です)

セブルスの複雑な心境をよそに、ルシウスナルシッサの結婚準備は着々と進んでゆきました。

ナルシッサは着実に物事を進めるセブルスにことのほか信頼を寄せ、買い物にはあてにならないルシウスより、セブルスを好んで連れ歩くほどに。

セブルス、わたくしね、ホグワーツに通う頃からルシウスに憧れていましたの。うふふっ」

などと、ナルシッサとっておきの打ち明け話を聞かされながら、『幸せを呼ぶ枕カバー』とか『情熱的な夜のためのランジェリー』を見て回る羽目に陥ります。

ルシウスからは結婚式のベストマンを依頼され、不実をなじるも、「ではクラッブかゴイルにでも頼めというのか?」と反撃されて撃沈。

やり場のない思いを、ある夜こっそりしのんで来たルシウスにぶつけます。裸身をベッドに横たえたルシウスの両手を拘束し、背後からその体を貫きます。両手はルシウス自身を包み込み、背後からの刺激に反応するそれを弄び。快楽に身をよじるルシウスの耳元に唇を寄せ、「僕の名前を、ルシウス、名前を呼びながらいって」

「セヴィ、セヴィ」

2人ともに果てた後、セブルスの涙をそっとぬぐうルシウス。

「セヴィ、私がこんなことを許すのはお前だけだ。もう心を乱すのはやめなさい。私のことを信じていればよいのだ。」

セブルスは変えることのできない不実な恋人を呪いつつ、そんなルシウスから離れられないことを悟ります。ルシウスを失うことは、わが身の皮膚をはぐようなこと。

ルシウスとナルシッサの結婚式の日、ナルシッサから贈られた正装に身を包み、皮肉な笑みを浮かべながらベストマンの役割を果たすセブルスでした。

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tag : ルシウス セブルス ハリーポッター ナルシッサ

セブルスとルシウス7

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)

セブルスルシウスとのラブリーな絆を胸に、ホグワーツ生徒として最後の1年を送ります。学外恋愛でしたし、セブも自分の秘密を打ち明けるような親しい交友関係を持たなかったので、周囲に知られることはありませんでした。

ルシウスは、セブルスへの熱い想い、というよりは、恋人がなすべきこととして、クリスマスやお誕生日のプレゼントを贈ったり、機会があれば2人でデートを重ねました。

セブルスは、リリーとポッターが接近するのを、寂しく、悔しく、心配しながら、強く優秀なデスイーターとなって、リリーとの友情を取り戻し、リリーを守るのだと、的外れな決意をしています。

そして1978年6月、ホグワーツ卒業とともに、ルシウスに誘われ、セブルスはデスイーターとなりました。

ホグワーツを離れ、帰る『家』を持たないセブルスに、ルシウスはマルフォイ邸のゲストルームを提供します。この豪華な邸宅で恋人とともに暮らす・・・セブルスルシウスへの一途な想いと夢を大きく膨らましたのですが。

まもなく、ルシウスから婚約者を紹介されることになります。

ナルシッサ・ブラック。スリザリンの先輩だよ。セヴィも知っているだろう?」

悪びれる風もなくしれっというルシウスに、セブルス涙の抗議。僕はあなたにとって何なのですかと。

「もちろんセヴィは私のものだ。しかし、お前にマルフォイ家の跡継ぎを産むことはできないだろう?」

ごもっともな御託に言い返す言葉が見つからないセブルス。

ナルシッサは気の善い女だ。純血旧家の出自も言うことはない。お前も大事にしてやるのだぞ。」

ルシウスとナルシッサが並ぶ姿はケチのつけようがなく似合っており・・・。

「まあ、セブルス・スネイプね。お会いするのはホグワーツ卒業以来かしら。よろしくね♪」

などと能天気に差し出された手を取り、ルシウスに目で促されて手の甲に敬意の口づけをするセブルス。

世界は自分を中心に回ると信じて疑わぬ純血のプリンス・プリンセスを前に、世界が思い通りになることなどあるはずはなかったのだと自分の人生を苦い思いで振り返るセブルスでした。

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tag : ルシウス セブルス ハリーポッター スネイプ ナルシッサ

愛しのリリー3

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)

5年生になる頃には、ポッターたちの嫌がらせは我慢ならないものになっていた。リリーがグリフィンドールになじみ、スリザリンに批判的なことを言うようになってきたのも不安だった。ポッターたちの弱みをつかんで、ホグワーツから追い出したい。そうしなければ、僕は居場所を、そしてたいせつなリリーを失ってしまうかもしれない。

彼らの行動をうかがううちに、奇妙なことに気がついた。月に1回程度、夕方になるとルーピンが姿を消し、夜には他の3人の姿も消える。4人で何か悪だくみをしているに違いない。それを調べようとルーピンの後を追った結果・・・。

ルーピンは人狼で、ブラックは僕を巧妙に誘って、人狼に襲わせようとした。まずいことになると思ったポッターが直前に僕を連れ戻したのだけれど。グリフィンドールびいきの校長先生の裁定で、事実は伏せられた。ルーピンのいつも周りの顔色をうかがう弱気な態度が思い出された。正体を明かせばたいへんなことになるからそれはしかたがない。けれど、ブラックは形ばかりの罰を与えられただけで、ポッターが僕の命を救ったヒーローになったというのは、どういうことだ。

リリーまでがそう思うと考えるとたまらなかった。心配になって僕はリリーにきいた。

「僕たち、親友だよね?」

「そうよ。だけどあなたが仲良くしているエイブリ―やマルシベールは嫌い。マルシベールは友達にひどいことをしたわ。なんであんな人たちと…。」

マルシベールがしたことなんて、ほんの悪ふざけだ。ポッターたちが僕にしてきたこと。歩いている僕に突然汚れたバケツの水をぶっかけて、それからシャンプーの泡だらけにしてべったり髪を洗えと辱める、便器に顔を突っ込ませて、せき込む僕を泣きみそと嘲る。何度も何度も、一人の時を狙って。それも恥ずかしくて人に、リリーに言えないような辱めを加えて。その挙句に人狼に襲わせた。殺そうとしたんだ。

ポッターたちがやったこんなことはほんの『いたずら』で、マルシベールがやったことは忌むべき闇の魔術だなんて、僕には納得できない。リリーまでそんなふうに思うんだろうか?

人生がフェアなものだったことなどない。僕はいつも貧乏くじを引く。だけどリリーはフェアな目を持っている。説明すればわかってくれるはずだ。

「マルシベールのしたことなんてたいしたことじゃないよ。ポッターたちなんて・・」だけど、決定的な暴れ柳事件の真実は話せないから、僕は口ごもった。

「ポッターはあなたを救ったときいているわ。」

「違う。ポッターはひどい奴だ。リリーまでポッターをヒーローだなんて間違うんじゃないかと心配で。」

「ジェームス・ポッターが傲慢で嫌な奴だってことは知ってるわ。」

その一言をきいてほっとした。やっぱり、リリーはわかってるんだ。リリーがわかってくれさえしたら、他がどういおうとどうでもいい。リリーはまだ何か言っていたけれど、僕は嬉しくてもうきいていなかった。


暴れ柳事件のとき、校長先生はブラックもポッターも反省したと言ったけれど、そんなはずないことはわかっていた。だから僕も用心していたんだけど。

学年末のOWL試験のあと、答案が気になって彼らに気づくのが遅れた。そして大勢の前でひどい辱めを受けて、僕は一瞬我を忘れてしまった。助けてくれたリリーに、なぜあんなひどいことを口走ってしまったんだろう。

「穢れた血」

スリザリンでは深い意味もなくマグルのことをそう呼んでいたけれど、僕はリリーのことを「穢れた血」なんて思ったことはない。リリーは僕が知っている、唯一の美しいもの。穢れない、清涼でまっすぐな心を持った人。

叫んだ瞬間に、怒りと悲しみでゆがむリリーの顔が見えた。僕の心の中にずっと灯っていた温かい光が、ガラスのように粉々に砕けるのを見るようだった。

夜、グリフィンドール塔を訪れて、何度もリリーに謝った。そんなつもりはなかった。そんなふうに思ったことはない。屈辱で我を忘れて思わず口走ってしまっただけだ。どうか、許してほしい。リリー。リリー。

だけど、リリーは許してくれなかった。もう僕とは話したくない。顔も見たくないと。


悪いのは僕だ。あんなふうにリリーを傷つけてしまった。僕を追い詰めたポッターやブラックが憎くてたまらない。だけど。リリーが離れていったのは、ポッターたちのせいではなく、僕の放った言葉のせいだった。その直前まで、リリーは僕を守るために、ポッターに立ち向かい、勇敢に行動してくれたのだから。僕が悪かったのだ。ポッターたちに辱められ、逆上してリリーを傷つけた僕が。

何度そう思っても、どんなに悔やんでも、もう謝罪の言葉を伝える術はなかった。

それでもあきらめきれなくて、試験の後の夏休みには、何度もリリーと会った公園に行ってみた。休みで家に戻ったときは、リリーとそうして会っていたから。成績の話をしたり、クリスマス休暇には寒い中プレゼントを渡してくれた。

だけど公園にリリーが現れることはなかった。

夏休みが終わってホグワーツに帰ると、もうリリーの目に僕は見えないかのようだった。ポッターたちの目を避けて、禁じられた森の近くで、話をしたり、薬草をつんだり、教室の離れた席から目配せしたり。そんな日々はもう戻らない。

僕は研究にのめりこんだ。新しい呪文をつくっても、魔法薬の改良法を考えても、もう目を輝かせてきいてくれるリリーはいなかったけれど、心の中で砕け散った灯のかけらを少しずつ寄せ集めて、小さな種火みたいなリリーに話しかけていた。

もっと勉強して、ポッターなんかに負けない強い魔法使いになったら、きっとリリーは許してくれる。そして、リリーは闇の魔法は嫌いだから、2人でまた魔法薬をつくるんだ。そんな日は来ないかもしれないとは思ったけれど、そう思わないと耐えられなかった。

「リリー、僕は強くなる。だから許してほしい。」

毎晩話しかけるうちに、リリーもたまには幼い笑顔を見せてくれるようになった。


そして、魔力を磨いた僕を招いてくれたのは、リリーではなくて、ルシウスだった。一生懸命とりくんだ闇の呪文を褒められるのは誇らしい。それも、あの、憧れたマルフォイ先輩に。自尊心をくすぐられ、孤独が癒される。大きな胸に抱き寄せられる安心感は何物にも代えがたい。

それでも僕は、心の中のリリーのかけらに話しかけている。このリリーが消えてしまったら、僕はもう僕ではなくなると思う。

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tag : セブルス リリー ハリーポッター

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