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スネイプとポッターと秘密の部屋(7)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


クリスマス休暇に予言者新聞を読んでいたら、アーサー・ウィーズリー氏がルシウスにマグル自動車に魔法をかけたかどで訴えられ、50ガロンの罰金を課せられたという記事があった。夏休みにルシウスが、「アーサー・ウィーズリーとダンブルドアが痛い目にあう」と言っていたことを思い出し、ふと不安がよぎった。ウィーズリー氏への意趣返しがこの程度ならたいしたことはないが、ダンブルドアに対して何を企んでいたのだろう。

休暇が明けると、グレンジャーがしばらく医務室にいることがわかった。生徒たちは「秘密の部屋」との関係をささやいていたが、猫に変身しそこなったのだ。ポリジュースの失敗とすぐにピンと来た。昨年の薬学授業でのふくらみ薬爆発騒ぎは、やはりポッターたちが絡んでいたのだ。ポッターかウィーズリーが騒ぎを起こし、グレンジャーがその間に私の薬剤を盗んだわけだ。彼らも何か企んでいる。

年が明け、しばらくすると校内の雰囲気は明るくなってきた。フィンチ―フリッチリーとほとんど首なしニック以来、犠牲者が出ないことに安心したのだ。この際いっきに盛り上がろうという、ロックハートのバレンタインデー騒ぎはいただけなかったが、それでもしばらくは、表向き平穏な生活が戻った。


しかし、クィディッチ試合の当日、事件は起こった。グレンジャーとレイブンクローのクリアウォーターという女生徒が、図書館の近くで石化した姿で発見されたのだ。

ミネルバは生徒たちを集め、試合の中止、当面授業以外は寮からの外出禁止、トイレも先生がつきそうことを告げた。これ以上犠牲者が出たら、ホグワーツは閉鎖の危機に陥る。

まもまく、事件の深刻化を受け、50年前の事件に関わっていたとされるハグリッドが魔法省に拘束され、ダンブルドアが停職になった。ルシウスをはじめホグワーツの理事たちが、危険を食い止められない校長を認められないと署名したためだ。

私のなかで、ルシウスが事件に絡んでいるのではないかという懸念がふくらんできた。純血主義のルシウスは、マグル出身の生徒たちにも広く門戸を開放し生徒たちの融合をはかるダンブルドアの方針に真向から反対してきた。ダンブルドアをホグワーツから追い出すということはルシウスの念願だったといってもよい。それがこの事件をきっかけに、半ば叶ったのだ。ルシウスが起こした事件であれば、すっきり筋はつながる。

しかし、実際に生徒たちを石化しているのは、「スリザリンの継承者」。ルシウスは違うし、当然ドラコも違う。ダンブルドアは、前回の事件の犯人はトム・リドル、若き日のダークロードだと言っていた。今のところルシウスがダークロードとつながっている気配はないと信じているが、念のため、私がダンブルドアの停職を内心喜んでいるとルシウスに思わせておくほうがよいのだろうか?ルシウスを探りたいところだが、戒厳下のホグワーツを離れるわけにもいかない。もどかしいことだ。そして、主人であるダンブルドアと、恋人と思うルシウスとの板挟みになるとは複雑な立場を選んでしまったものだと思うが、現実問題としては、校内の見張りを強化することくらいしかできることはなかった。

ダンブルドアのいないホグワーツは戒厳状態となり、皆が怯え、ピリピリとしている。そんな中、ドラコが脳天気に「ダンブルドアの停職は父上がやったことだ。後任の校長にスネイプ先生立候補されては?」などときいてくるので、「ダンブルドア校長は戻られる」と言いつつ、あいまいに微笑んでおいた。

この時私ははっきりと、ルシウスに反することになっても、ダンブルドアが戻ることを望む自分に気がついた。ダンブルドアがいなければ、ポッターは守れない。それに、可愛いわけではないが、生徒たちが石化されるのを見るのは、、、なんと表現すべき心情かはわからないが、とにかく見たくないのだ。

まもなく、決定的な事件が起こり、ミネルバが教職員を集めて告知した。

「生徒たちを家に帰し、ホグワーツを閉鎖します。生徒が一人秘密の部屋に連れ去られました。最初に文字が現れた壁に、『彼女の白骨は永遠に秘密の部屋に横たわる』と書きくわえられました。」

連れ去られた少女は、ジニ―・ウィーズリー。ルシウスの心をのぞいたときに見た風景が浮かんだ。あのときからルシウスが企んでいたのだ。「ウィーズリーとダンブルドアが痛い目にあう。」

少女を助けなければならないが、ルシウスの企みにダークロードが絡んでいる可能性を考えると、私が率先して向かうわけにはいかないが、さてどうしたものかと思っていると、ちょうど遅れたロックハートが会議室に入ってきた。

「おう、適任者がいらっしゃった!ロックハート、まさに適任だ。生徒が秘密の部屋の怪物に連れ去られた。まさにあなたの出番ですぞ。」

他の教授たちも、口々に賛成した。ロックハートは、ハグリッドが拘束された後、秘密の部屋の入口を知っているだの、怪物と対峙するチャンスがなくて残念だったのと、大口をたたいていたのだ。

ロックハートが「よろしい、ではさっそく」と引きつった笑顔を残して去っていくと、ミネルバが言った。

「これで厄介払いができました。では各寮に戻って生徒たちに明日帰宅するよう伝えてください。」


しかし事件はその日のうちに解決した。ポッターとロナルド・ウィーズリーが秘密の部屋の怪物を退治し、とらわれていた少女を助け出した、というのが公けの発表だった。

あとでダンブルドアから説明を受けた。現在ヴァルデモートはアルバニアにいて関わりはなく、今回の件を起こしたのは、若き日のヴァルデモート、トム・リドルの記憶だったということだ。トム・リドルの日記の呪いに動かされたジニ―・ウィーズリーが、意識がないまま石化事件を起こしていた。ポッターは秘密の部屋に入り、トム・リドルの記憶が操る怪物バジリスクを倒し、日記を破壊することでトム・リドルの記憶を消滅させ、ジニ―・ウィーズリーを救出したということだ。

「わしの不死鳥、フォークスも少々手助けはしたがの。ハリーは勇敢に立ち向かう力をつけてきておるぞ。」

ダンブルドアは満足そうだった。ポッターの無謀さは気がかりだが、しかし予言によれば、ポッターこそがダークロードを倒すのだ。その日までダンブルドアに従いポッターの命を守るのが私にできるリリーへの贖罪だ。

ダンブルドアは校長に復職し、後日ルシウスが理事を退任させられた。ダンブルドアは言及せず、私も報告しなかったが、ルシウスがジニ―・ウィーズリーの鍋に滑り込ませた手帳が、秘密の部屋の扉を開く呪いの品だったわけだ。

マンドレイクが育ち、作った魔法薬で石化していた生徒たちやフィルチの猫、ゴーストも、元気に回復した。祝賀を兼ねた晩さん会はパジャマで行われ、みながはしゃぐ中、秘密の部屋の怪物を退治したポッターとウィーズリーに200点ずつが与えられ、今年のハウスカップもグリフィンドールの手に渡った。それから、ロックハートが去ることになり、闇の魔術に対する防衛術の教授席がまた空いたと発表された。

ドラコは肩身の狭い思いをしている。またもみんなのヒーローになったポッターを見るのは忌々しいが、それでも無事でよかった。生徒が元気な顔をそろえ、明るくはしゃぐのは、うるさいがほっとする景色だった。

「リリー、君の息子はまた1つ試練を乗り越えて成長したようだ。」


夏の日は瞬く間に過ぎ、まもなく夏休みに入る。マルフォイ邸に帰ったら、ルシウスにも今回の件を詳しくきいてみよう、おそらく不機嫌になるだろうが。ダンブルドアとルシウスの直接対決はダンブルドアに軍配が上がって終わり、ルシウスもしばらくは手を出さないだろう。ダークロードが復活するまでは。

ルシウスへの想いは変わらなかったが、今回の事件で、生徒たちの命が危険に晒されたことは心に引っかかった。生徒の命の危険を気にもかけないルシウス。いや、私も以前はそうだったのだが。ダンブルドアに従い、リリーの忘れ形見の命を守るうち、変わってきたのは私なのだ。覚悟していたことではあるが、近い将来ダークロードが復活したときのことを考えて、ルシウスにも接しなければなければならない。身も心もルシウスに任せていた私には、もう戻れないのだ。

考えると少しだけ気が重くなったが、それでもやはり、ルシウスに会うのが待ちきれない思いだった。
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スネイプとポッターと秘密の部屋(6)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


コリン・クリービーの石化の話が広まると、生徒たちは、次は誰が犠牲になるかという話で持ちきりになった。マグル出身や親マグルの生徒たちはピリピリと怯えを隠さない。

12月の第2週には、クリスマス休暇にホグワーツに残る生徒の登録が行われたが、今年はポッター、ウィーズリーグレンジャーに加え、ドラコにクラッブ、ゴイルまでが登録した。ドラコはルシウスに怒られるのがこわいのだろうが、ナルシッサが寂しがるだろう。クラッブとゴイルはドラコに従ったということだ。ドラコたちはともかく、秘密の部屋が開いて危険なポッターたちは、家があるのに、なぜクリスマスを自宅で過ごさないのか。今年はポッターがいようがいまいが、私は当然居残りだが。

魔法薬学の時間に怪しい出来事があった。スリザリンとグリフィンドールの合同授業中、ふくれ薬を作っていた時に、ゴイルの鍋が爆発したのだ。飛び散ったふくれ薬のせいで、近くにいたスリザリン生中心に多くの犠牲者が出た。つまり顔や手が膨らんでしまった。準備していたぺしゃんこ薬を与えてからゴイルの鍋を調べると、ウィーズリーの双子のいたずら花火のカスが残っていた。

「犯人がわかったら、必ず退学にさせてやるからな。」

こんなことをするのはポッターに決まっている。ポッターをにらみつけながら言ったが、困惑したような顔を作って空とぼけていた。あとで私用の薬剤庫を調べると、二角獣の角の粉末と、毒ツルヘビの皮の千切りがなくなっていた。ポリジュースの材料だ。今度は何を企んでいるのだ?


翌週ダンブルドアに呼び出され、ロックハートが決闘クラブを生徒に指導するから、手伝ってやってくれと言われた。なぜ薬学教授である私がロックハートのお守りまでしなければいけないのかと尋ねると、

「しかしセブルス、知っての通り、ギルデロイは先月ハリーの腕の骨を溶かしたじゃろう?ヴァルデモートならずとも命の危険は防がねばならぬからの。もちろん他の生徒もじゃ。」

ポッターはダークロードのみならず、ブラッジャーからもギルデロイからも狙われる。危険を引きつける磁石のような小僧なのに、本人に自覚がないから困る。

「わかりました。引き受けましょう。」

夕食後の決闘クラブには、多くの生徒が集まって来た。ロックハートがテーブルに上がり、にこやかに決闘の様式を説明した。そして教師、つまり彼と私のデモンストレーション。

「向かい合って互いに杖を向け、ワン、ツー、スリー!」

ロックハートの掛け声に従って「エクスペリアームス!(武器解除)」と叫ぶと、ロックハートが後ろに吹っ飛んだ。後ろの壁にぶつかって床に転げ、生徒が拾ってくれた杖を受け取りながらも説明を続けている。しかしもう一度決闘を見せる気にはならなかったらしく、生徒同士2人1組になるよう指示した。防衛力を身につけるには、親しい者同士より、適度に敵対した同レベルの生徒の組み合わせでなければ実力は付かない。私はロックハートのアシスタントとして、ウィーズリーはフィニガンと、ポッターはドラコと、グレンジャーはブルストロードと対にした。

「互いに向き合い、杖をかまえ、私がスリーまで数えたら武器解除の呪文を唱えましょう!武器解除だけですよ、事故にならないように。では、ワン、ツー、スリー!」

ロックハートが音頭をとって生徒同士の訓練が始まったが、すぐに大混乱に陥った。ドラコはくすぐり呪文をかけられてうずくまって笑い転げているし、ポッターはダンスを踊っている。ロックハートは「やめなさい!やめなさい!」と叫んでいるが、そんなことで興奮した生徒たちが鎮まるわけがない。

「フィニート・インカンターティム!(呪文よ終われ)」

私が叫ぶと皆静まったが、グレンジャーとブルストロードは収まらなかった。杖を投げ捨てて取っ組み合いをしていたからだ。なんとか引き離した。やり方がまずかったと悟ったらしいロックハートは、

「敵対的な呪文の止め方を勉強したほうがいいね、では」

と言って私のほうを見たが、ひるんだらしく方針を変えた。

「では1組、前に出て。ロングボトムとフィンチ-フレッチリー、どうだ?」

「それはまずいですな。ロングボトムの杖は単純な呪文でもひどいことを引き起こしますから。フリッチフレッチリーの残骸をマッチ箱に入れて医務室に送ることになりかねない。マルフォイとポッターはどうだ?」

この2人なら実力もあるし、ドラコはポッターにクィディッチの雪辱を果たせるだろう。

「すばらしいご提案です!」

ロックハートは、ドラコに杖をかまえるよう指示し、ポッターに止め方を教えているようだったが、杖を振りながら落としていた。私はドラコに危険のないよう、しかし腹を据えてかかれと耳打ちした。ロックハートが叫ぶ。

「ワン、ツー、スリー!」

ドラコは杖を上げ、「サーペンソーティア!(ヘビよ出でよ)」と叫んだ。

杖の先からは、黒い長いヘビが現れ、床に落ちた。生徒たちは悲鳴を上げて退き、ポッターは身動きできず立ちすくんでいる。

「動くな、ポッター。私が消してや・・」

「私にお任せを!」

ロックハートがしゃしゃり出て杖を振り回すと、ヘビは消える代わりに、空中に浮き上がり、また床に落ちてきた。怒ってシューと危険な音を立てている。まっすぐにフィンチーフレッチリーに向かい、鎌首を持ち上げ襲いかからんばかりだ。急いでヘビを消そうとしたとき・・・

ポッターがヘビに向かい何事か話しかけた。パーセルマウス。ポッターはヘビ語を解すのか?

「どういうつもりだ!」

フィンチーフレッチリーはポッターに向かって叫び、さっと振り返ると部屋を飛び出した。

私は前に出てヘビを消した。生徒たちにはざわめきが起こった。サラザール・スリザリンはパーセルマウスだった。それでは継承者は、、、ポッター?そんなことはありえない。母親のリリーはマグルの生まれだし、ポッターの父親とは何度も杖を向けあったが、パーセルマウスの気配などなかった。

翌朝、雪は吹雪に変わった。生徒たちはポッターがサラザール・スリザリンの継承者だと、怯えと怒りにざわめいていた。その夜、フィンチーフレッチリーと、ゴーストのほとんど首なしニックが石化した姿で発見された。そこにはポッターが立っていた。

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tag : ハリーポッター ハリー ウィーズリー グレンジャー 秘密の部屋

スネイプとポッターと秘密の部屋(5)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


スリザリンvsグリフィンドール戦の試合当日は、雷でも来そうな蒸し暑い日だった。ルシウスは早めにやって来て、プレゼントだと小さな包みを渡してくれた。開けると黒いボウタイと黒曜石のピンが入っていた。ルシウスは私のローブのボタンをはずし、シャツの胸元にルーズにタイを結びピンでとめてくれた。

競技場に向かい、職員席に並んで腰を下ろした。ルシウスは風で顔にかかった私の髪を掃ったりしている。皆がこちらを見ているように感じるのは、もちろん自意識過剰に違いない。

クィディッチの試合が始まった。我がスリザリンチームは高速箒の効果もあり次々と得点を上げていった。ドラコも快調だ。得点をあげるたびに、ルシウスが私の膝を軽く叩いたり、こちらを見て笑ったりしている。ポッターの箒が暴れている気配もない。隣のルシウスを意識しながら、スリザリンの快勝を信じ、楽しく観戦していた。

と、その時。ブラッジャーの奇妙な動きに気がついた。通常できるだけいろんな選手を狙っていくはずのブラッジャーが、しつようにポッターを追い続けているのだ。まるで磁石に引き寄せられるように。空中でもそれに気づいたらしく、ウィーズリーの双子がポッターを守る態勢に入った。まさかルシウスが何か企んでいるのかと様子をうかがったが、それらしき気配もなく、心をのぞいたが、ひたすらドラコとスリザリンの勝利を願っているようだ。他に誰か呪いをかけている者がいないかと探りつつ、冷や冷やしながらポッターの動きを見ていると。

よせばいいのに、ドラコがポッターをかまい始めた。ポッターがドラコに掴みかかるのかと思った瞬間、ブラッジャーがポッターを打ち付け、ポッターが落下し始めた!

「何があったのだ?」

ルシウスの問いに振り向いているすきに、ポッターは地面に転がり、しかし、スニッチを取ったと手を掲げている。死んではいないようだとほっとして出遅れている間に、ポッターの周りは人だかりとなり、ロックハートが治癒呪文をかけた。心配は募ったが、マダム・ポンフリーも駆け付けたようなので、彼女にまかせることにする。

「なんということだ、スリザリンが破れるとは。」

機嫌をそこねたルシウスをなだめて見送り、ポッターの無事を確認して、、といっても命は無事だがロックハートの治癒呪文により腕の骨が消滅したらしい、無謀なポッターにはよい薬だ、、部屋に戻って一息ついていると、泣きそうな顔のドラコがやって来た。

「セヴィ、スネイプ先生、父上が見に来られていたのに。絶対勝ちたかったのに、ポッターがスニッチを。」

「ドラコ、ソファに座りなさい。」

腰かけたドラコに、しかし慰める言葉など出てこないから黙っている。ドラコは。ポッターに負けて悔しい、父上に叱られると繰り返し、しばらくぐずっていたが、落ち着いてきたようだ。

「ポッターなんか、父親もいないくせに。」

「ドラコには立派な父上がいるのだから、次は期待に応えられるよう頑張りなさい。」

「うん。」

「ところで、ブラッジャーがおかしな動きをしていたようだが、何か気がついたか?怪我はしなかったか?」

少し探りを入れてみた。ドラコが何かしたとは思えないが。

「ブラッジャー?...そういえばポッターがスニッチを取りに来る前にブラッジャーに当たってたな。」

何も気づいていなかったようだ。ゆっくり休むように言って、ドラコを帰した。


その夜、また犠牲者が出た。カメラでポッターを追い回していたコリン・クリービーが、カメラを持ったまま石化したのだ。職員が集められ、ダンブルドアが「秘密の部屋が再び開かれたのじゃ」と宣言した。

前回はトム・リドル、、、若き日のダークロードの仕業だった。では今回も?あるいは他にもサラザール・スリザリンの継承者がいるのだろうか?今のところは石化に留まっているが、前回は死者が出たという。ポッターを守らなければと私は気持ちを引き締めた。

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スネイプとポッターと秘密の部屋(4)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


月の終わりはハローウィンの晩さん会が開かれる。死者の魂が戻るというハローウィン。リリーの命日。息子の無事な姿を確かめに、リリーの魂もホグワーツに来るだろうか?

去年のハローウィンはトロール騒ぎで散々な目にあった。三頭犬に噛まれた脚の古傷が痛む気がする。今年は何事もなく終わるとよいのだが。。。

大ホールの晩さん会に集う生徒たちを確認すると、ポッターがいない。ウィーズリーとグレンジャーも。どこで何をしているのだ?まったく、母親の命日だというのに、また規則破りの冒険でもして危険を買って出ているのか?こんな息子をかばってリリーは命を落としたというのに。何かあったら顔向けできないではないか。

気をもむうちに晩さん会が終わり、生徒たちが解散してまもなく、廊下で騒ぎが起こった。ダンブルドアやミネルバとともに駆けつけると、フィルチの愛猫、ミセス・ノリスが石になって吊り下げられており、フィルチがポッターを指さし「お前が殺した、私の猫を!」と嘆き叫んでいた。ウィーズリーとグレンジャーも茫然と立っている。周りには静まり返った生徒たち。

廊下の壁に、文字が浮き出ていた。

秘密の部屋の扉は開かれた。継承者の敵よ、気をつけよ」

ダンブルドアは生徒たちに各寮に戻るよう指示すると、フィルチとポッターたち3人を連れてすぐ上のロックハートの部屋に行った。ミネルバと私も。

数百年前、ホグワーツの創始者、サラザール・スリザリンが、マグル出身の生徒を受け入れるか否かで他の3人の創始者と決裂してホグワーツを去る時に呪いをかけたという秘密の部屋。探しても見つからなかったその部屋の扉が50年ほど前に開かれた時、マグル出身の生徒が一人死んだという。職員たちはみな知っている話だ。

フィルチは自分がスクィブだと知ったポッターがやったのだと訴え、ダンブルドアはこんな闇の魔術は2年生には無理じゃと諭している。まずは事実を明らかにせねばならないし、ポッターたちの晩さん会すっぽかしもとがめておかねばならない。何をしていたのだ?去年だって皆と離れて危険な目にあったのに。私は口をはさんだ。

「ポッターたちは運悪くこの場にいただけかもしれませんが、実際ここで怪しいことが起こったのは確かです。そもそも彼らはなぜ晩さん会に出ないで、この廊下にいたのでしょうな?」

ポッターたちはゴーストたちの死んだ日記念日のパーティに出ていたと説明した。

「ではなぜそのあと晩さん会に来ないで、ニ階の廊下にいたのだ?」

たたみかけて聞くと、疲れて寝たかったと言う。

「食事もしないでか?」

問い詰めると、ウィーズリーがお腹がすいていなかったからと答えたが、盛大に腹が鳴った。こんな重大事に見え透いた嘘をつくとは、なめるにもほどがある。懲らしめなければ。

「校長、ポッターたちが真実を述べるまで、クィディッチの試合に参加するのは禁止すべきと思われます。」

我ながらよい考えだと思ったが、ミネルバが激昂して反論してきた。

「なんということを、セブルス!猫が箒で殴られたわけでもないのに、ポッターの試合参加を禁止する必要はありません。ポッターが悪事をはたらいた証拠などないではありませんか。」

グリフィンドールの校長から鶴の一声が来た。

「セブルス、疑わしきは罰せずじゃよ。」

「ですが、校長先生、私の猫は石にされたのでございますよ。罰もないとはあんまりな、、」

フィルチの涙ながらの訴えは、スプラウト先生のマンドレイクが育てば、石化の呪いをとく薬ができるからとなだめられた。すかさずロックハートが自分が魔法薬を作るなどと出しゃばり、私はフィルチが気の毒だったので、私が作ると言って安心させてやった。

結局、それでその場は解散となり、つまりポッターたちはまたもおとがめなしで退室となった。グリフィンドールの校長・副校長連合にあってはかなわない。ポッターたちを反省させ、ポッターを危険な試合に出さず、ルシウスと一緒に見るクィディッチのスリザリン勝利を固めるよい案だと思ったのだが。

解散後、今回の件にダークロードが関わっている可能性をダンブルドアに尋ねた。前回秘密の部屋の扉が開いた50年前と言えば、ダークロードがホグワーツの学生だったころではないか?ダークロードはサラザール・スリザリンの末裔だと言っていた。もしダークロードが関わっているとなれば、ポッターがあの現場に居合わせたのは、偶然とすませてよいものだろうか?ポッターとて、マグル出身ではないが、マグルびいきの「継承者の敵」なのだ。

「50年前にはハグリッドが扉を開けたとして退学させられたのじゃ。」

「ハグリッドが?」

「じゃが真実はそうではない。トム・リドルがやったことじゃ、わしはそう確信しておる。」

「トム・リドル、、、ダークロードが?では今回も?ポッターを狙っているのでしょうか?」

「前回の件と、ダークロードの居場所はわしが調べよう。セブルス、お前はハリーと生徒たちの安全に気をつけるのじゃ。」

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tag : ハリーポッター 秘密の部屋

スネイプとポッターと秘密の部屋(3)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


闇の魔術に対する防衛術の教授として、表向き行方不明ということになったクィレルの後任に、ギルデロイ・ロックハートとかいう軽薄でニヤけた男がやってきた。女子生徒からは絶大な人気があるようだが、闇の魔術のやの字も解してなさそうだ。ダークロードもこんな男には宿りたくないだろう。

私はあいかわらず、人の話をきかないばかりに鍋を爆発させるような子供たちを相手に魔法薬を教えていたが、ある日、ルシウスがホグワーツの私の部屋を訪ねてきた。

ルシウスは部屋に入ると同時に、驚く私を抱きすくめて耳元で囁いた。

「セヴィ、お前がホグワーツから一向に帰ってこないから、私が訪ねて来たぞ。」

一瞬、嬉しさと、ホグワーツ教授としての立場と、何をしに来たのだという懸念とで固まった私を面白そうに見て、ルシウスは身をひるがえしてコートを脱ぎながら気取った顔で言う。

スネイプ教授、ホグワーツ理事として、また生徒の父兄としてスリザリン寮監を訪ねてきたのだが、なぜ赤くなって固まっているのだ?」

完全におもちゃにしている。

「これはこれは、マルフォイ理事。ホグワーツへようこそ。今日は何のご用件ですかな?」

2人で顔を見合わせて同時に噴き出した。こういうところは、相性がいいとしか言いようがないと思う。

ルシウスはスリザリンのクィディッチチーム全員に、最新鋭の箒、ニンバス2001をプレゼントしに来たのだと言う。キャプテンのフリントを呼ぶと、今年はスリザリンに勝ってほしいから全員に箒をプレゼントしようと思う、去年グリフィンドールでは1年生がシーカーを務めたそうだな、今年はうちのドラコも2年生だ、などと言い、ものの3分で、今年はドラコがシーカーとしてチームに入ることが決まった。

私はドラコが練習できるよう、スリザリンチームにクィディッチ練習場使用の特別許可を与え、フリントを退室させた。ルシウスは、夏休みの間、ポッターが1年生なのに試合に出たと悪口を言うドラコをたしなめていたが、やはり親ばかなのだと微笑ましい。

「セヴィ、今度の試合は私も来るから、一緒に観戦するのだぞ。」

軽くキスして上機嫌でルシウスは帰って行った。ルシウスと並んで観戦する姿を思い描いてみる。マルフォイ邸での秘密の関係がすっかりなじんでしまっていたが、公けの場でルシウスにエスコートされることを考えると、口元がゆるんでしまい、そんな自分に呆れてしまった。

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