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映画、不死鳥の騎士団

日テレの金曜ロードショーで、『ハリーポッター不死鳥の騎士団』をやっていました。

途中からしか見られなかったのですが、帰宅してテレビをつけていきなり、

トリオ、大きくなったな~

と、親戚のおばさんになってしまいました^^;
賢者の石のかわいい3人組が印象的だったもので。
双子やチョウやジニ―もかわいい~。ルーナもね。

そして我が愛するスネイプ先生の登場で、
おー、セブも迫力の大人になったなと唖然。
妄想で初々しい7年生セブに浸りきっていたので、
頭の中で猛スピードで時計が進みました。

そして魔法省神秘部で、閣下さっそうと登場!
なぜかこの方は青年期(妄想中)もイメージ変わらず。
セブもこの雄姿を見たかっただろうと思っているうちに、
水晶玉落として割ったり、シリウスに吹っ飛ばされてましたが。

不死鳥の騎士団はシリウスのよい見せ場だったので、
ハリーと抱き合う姿に胸を熱くし、
最後のアーチの向こうに行く所では・・・
妄想で「野蛮で卑怯な馬鹿者」なんて言ってごめんねと。
セブ眼鏡で見てるから。

ベラ姐さんも(悪女だけど)かわいいし、
ダンビー・俺様対決も迫力でした。

ほんとによい役者さんたちが揃ってますね。

映画の合間には2014USJテーマパークの宣伝が入っていて、
もうすぐだなととっても楽しみになりました。
来年は大阪行きたい。

その前に、秋には『謎のプリンス』と『死の秘宝』の
テレビ放映もあるみたいです。
というか、ハリーポッター祭り開催中なんですよね。
日頃テレビをあまり見ないので、
忘れないで見逃さないようにしたいです。

久しぶりの映像で、興奮したミーシャでした。

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tag : ハリーポッター 不死鳥の騎士団

セブルスとルシウスの物語(31)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


イースター休暇に左腕に闇の印を受けて、心は逸ったけれど、その後任務の命令もなかったから、ホグワーツに戻るとそれまでと変わらぬ日を送った。つまり、授業に出て仲間と話し、それ以外は卒業までの短い間にできるだけ図書館の本を読みあさる。リリーの姿をわびしく眺めたり、ポッターと顔をあわせば戦うのも相変わらずだった。

ただ、肌に刻まれたルシウスと同じ印が絆の証しに思われて、ときどき服の上からそっと触れては喜びを噛みしめる。儀式を受けたことは当面明かさぬようにと言われたから、仲間たちに話すこともできず、もどかしい思いを堪えていた。

変わったことといえば、一緒に儀式を受けたレギュラス・ブラックも喜びを抑えられないらしく、何かにつけて僕に近づいてくるようになった。しかも2人きりになりたがって、僕を放課後の空き教室とか林のほうに引っ張っていく。儀式や闇の印の話をしたくてしょうがないのだ。

初めのうちこそ、あのブラックの弟で、純血名家の坊ちゃん育ちで、クィディッチのシーカーをつとめるほどに運動神経がよくて、人づきあいも無難にこなしていそうなレギュラスと、儀式を共にした以外何の接点があるものかと迷惑に感じたけれど、話しているうちに共通点に気がついた。

僕もレギュラスも、マニアックと形容される部類の人間なのだ。僕が闇の魔術に傾けるのと同様の情熱を、レギュラスはダークロードに注いでいた。この種の情熱は往々にして人に違和感を与え、周囲とちょっとした距離ができてしまう。自分のことはわからなかったけど、レギュラスと話していると、つい周囲が引くその感覚がわかるような気がした。社交性がなくてそれが孤独に拍車をかけた僕の場合と違い、レギュラスは血筋や性格のよさで周囲から浮いているようには見えなかったけど。

僕がダークロードの闇の魔術の力に惹かれていたのに対し、レギュラスはダークロードその人と、ダークロードが説く純血主義やマグル統治の思想に心酔していた。何年もかけて集めたダークロードに関する新聞の切り抜きを得意げに見せて褒め称える。僕はそういうことをあまり知らなかったから、この先デスイーターとして活躍するには必要な知識だとありがたがって聞き、それがレギュラスを喜ばせたようだった。

一方レギュラスは、闇の魔術があまり得意でないと気にしていた。といっても、血統のよい家の子に相応しい優れた魔力は持っている。それに、ブラックという家はそういう家系らしく、闇の魔術に関わる古い品物や蔵書に囲まれて育ち、知識も豊富だ。情報源の限られた僕以上かもしれない。ただそれにもかかわらず、闇の術を掛ける力となると、たしかに何かが足りなかった。充分な魔力も知識もあるはずなのに、実際に術を掛けると弱かったり精度に欠けたりする。だからレギュラスは僕の闇の魔術の強さに憧れるし羨ましいと言うのだった。そう言われて悪い気はしないから、僕も相談に乗ったりコツをおしえてあげたりする。

そんなふうにして、僕とレギュラスの間には、互いに不足を補いあいながら、それぞれ好きな話に没頭できるという、意外に息のあった仲間意識が育っていった。どちらかというとレギュラスが僕に頼る感じが強くて、それは学年の違いによるものだと思っていたのだけれど、家の話をきくうちに、それだけではないこともわかってきた。

レギュラスは同世代だけでも兄と従姉3人がいて、それに両親叔父叔母、祖父母まで加わる大家族の末っ子として育ったらしい。それも裕福な名門貴族の家となれば、親にすら見捨てられて1人で生き延びたような僕にはまったく別世界だけど、可愛がられて手を掛けられたのだろうということくらいは想像がつく。内気なのに人懐こくて、甘ったれたところすらも嫌味にならないのは、賑やかな家で育ったせいではないか。僕でさえ手助けしてやりたいという気になるような雰囲気は実に羨ましいことだ。

だけど闇の魔術に関しては、そんな育ちが裏目に出ているとも思う。みんなから可愛がられていたせいか、レギュラスは根本的なところで他者に優しいところがある。自分は関わりがないと割り切れないから冷酷になれないし、激しい憎悪や恨みを感じるほどの嫌な目にあったことがないんだと思う。闇の魔術は憎しみや怒りとか、恐怖を撥ね退ける時に絞り出すような、強いネガティブなエネルギーに集中することで術が強まる面があるのだけど、そう言ってもレギュラスにはピンとこないようだ。

それに、純血主義思想をあがめてマグルを汚らわしいと口にはしても、僕が父さんやマグルの学校の生徒たちに感じたような実体験に基づくマグルへの嫌悪なんて感じたことがないんじゃないか。マグルといっても、ホグワーツのマグル出自の生徒くらいしか知らないのだから。さらに、純血主義が汚らわしいと軽蔑する魔法使い以外の魔法生物にしたって、自分の家の屋敷妖精と仲良しで可愛がっているくらいだ。要するに純血主義だといっても、レギュラスの場合は言葉の観念に留まっていて、術を強める力に転換するには至らなかった。

何度か練習しても思うように上達せず、レギュラスはため息をついて泣きごとを言った。

「先輩、ボクこんな魔力じゃ、せっかくデスイーターにしてもらえたのに、ダークロードに軽蔑されちゃうよ。」

「そんなに心配するな。魔力自体は強いんだ。みんなより年下なんだから、これから練習すれば闇の魔術も上達するさ。ブラック家の跡継ぎっていうだけでもすごいんだし。純血中の純血じゃないか。」

励ますように言ったのだけど。

「それも荷が重いんだ。まだ若いのにダークロードに認められた、さすが当家の跡継ぎだって母様たちも喜んでくれたのに。これじゃがっかりさせちゃうよ。」

そうやって弱気になったり、家族を喜ばせたいなどと思っている限り上達は望めないと思ったが、名門貴族の跡継ぎの気持ちなどわかるはずもなく、アドバイスも浮かばない。僕が黙っているとレギュラスの嘆きは続いた。

「もともと兄さんが跡継ぎだったんだ。兄さんならなんでも上手くできたのに、自分だけ勝手に家を出るからボクにプレッシャーがかかる。母様たちだって、ほんとはボクより兄さんのほうが優れていると思ってるんだ。兄さんが跡継ぎならよかったって思ってるにきまってる。学校でだって兄さんはみんなに好かれてるもの。」

そんなことはない。魔力だけは強いが、野蛮で卑怯で馬鹿者の兄に比べたら、レギュラスのほうが100倍ましだ。それだけは断言できる。

「レギュラス、君はあんな兄とは比べものにならない。僕は君のほうがずっと好きだ。一緒に儀式を受けた仲なのだから僕も応援する。くじけずに頑張れ。」

泣きべそをかきそうだったレギュラスの顔がぱっと明るくなった。

「ほんと?先輩、ボク頑張るよ。くじけないで練習して、恥ずかしくないデスイーターになる。」

内心先を危ぶみながら、成り行き上、レギュラスの闇の魔術の練習につきあった。クィディッチの試合でシーカーとして戦える負けん気の強さや、兄へのコンプレックスを術の集中力に使うよう励ましたら、少しずつレギュラスの腕も上達した。

そんなふうに過ごすうちに、あっという間に卒業の日が来た。

ルシウスが贈ってくれた新しいローブを着て、ホグワーツ最後の晩餐会に臨む。ごちそうにはしゃぐ下級生や、それを見守る先生たち。そして周りで話しかける寮の仲間たち。グリフィンドールの席にはにこやかに笑うリリーも見える。

そのすべてが懐かしく思われる。大好きなホグワーツ。初めて見つけた僕の家。それも今日が最後だ。

翌朝、スリザリン寮の部屋で荷物をまとめた。ルシウスに贈られて物も増え、けっこうな荷物になった。休みの度に食べ物を隠して持ち帰っていた粗末なバッグを、少し考えて、捨てた。スピナーズエンドに戻ることなど、もう二度とないのだから。

キングスクロスに向かうホグワーツ特急のコンパートメントには、仲間たちと座った。マルシベール、エイブリ―、ロジエール、ウィルクス、それにレギュラスもあたりまえみたいに僕の隣に来ていた。

7年前、ホグワーツに向かう列車に、僕はリリーと一緒に座っていた。寂しかった両親との暮らしと縁を切り、リリーと2人、手を携えて夢と希望に向かうのだと信じていた。そのコンパートメントでポッターに絡まれて・・・。彼らのしつこい嫌がらせの末に、リリーは僕から去ってゆき、今はポッターの隣に座っているのだろうか?あれ以来結局リリーとは話せずじまいで、リリーが僕を見てくれることもなかった。それを思うと寂しさと悔しさでたまらない気持ちになる。

だけど僕はルシウスに会い、仲間もできて、進む道も決まった。マグルの世界で貧しく孤独に育ち、リリーだけを世の繋がりと頼っていた僕が、マルフォイ家やブラック家という純血名門の魔法使いと、ともに歩んでゆく。

入学時に夢見ていたようにはならなかったけど、喜びも悲しみも、ホグワーツにあった。心が温まるような思い出も、辛くて悔しい出来事さえも、僕の人生がそこで確実に刻まれた証だと思える。スピナーズエンドに居た頃の、見えない壁に隔たれて、闇に紛れた透明人間のようだった僕じゃなくて、笑い、怒り、戦った、しっかりとした僕の日々がそこにはあった。

今僕は卒業したけれど、ホグワーツは僕に人生を与えてくれた場所。かけがいのない僕の家だ。

セブルス、何ぼんやりしてんだよ?」

感傷に浸ってついぼんやりしていたらしい。仲間たちが僕を見て笑っていた。

「ちょっと、懐かしくて。」

笑って答えて前を向く。7年前ホグワーツに向かった時と同じように、僕の前には夢や希望が広がっている。ルシウスと一緒に、僕は新しい世界を築いていくんだ。リリーのことは、また先に考えればいい。取り戻す方法がきっとあるに違いない。

僕の思いを乗せて、ホグワーツ特急は走る。ルシウスの元へ。

テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリーポッター セブルス レギュラス

セブルスとルシウスの物語(30)

(これは『ハリーポッター』の本と映画鑑賞後の、妄想です)


イースターが過ぎて日もたたぬうちに、父上から呼ばれた。私がデスイーターに加わってから、父上は半隠居を決め込んだようで、家や事業の運営にについてほとんど口を出すこともなくなった。たまに食事をしながら私から近況を報告したり雑談を交わすくらいだ。会うたびに老けこむように見えるのは、年のせいか、あるいは一線を退いて気が緩んだせいか。長年精力的にマルフォイ家の繁栄に勤め、70を過ぎて息子に代を譲り、ようやく人並みに老いたということかもしれない。

この日も政情や父上の健康状態について話すうち、父上がふと思いついたかのように言った。

「ところでルシウス、おまえもそろそろよい年頃ではないか?」

「何の話ですか、父上?」

「結婚の話だ。誰かよい相手でもおるのか?学校を卒業して4年もたてば考えてもよい時期だろう。去年レストレンジ家とブラック家の婚姻が結ばれた。貴族にとって結婚は力を強めるまたとないチャンスだ。おまえなら何か考えがあるのではないかと思ってきいておる。」

とっさに返事につまった。数が限られた純血魔法族の世界では、卒業後直ちに婚約するのも珍しくなく、貴族ともなれば在学中に婚約する者さえいる。今まで父上が私に縁談を急かさなかったのは、自分の過去を顧みてのこととわかっている。それをよいことに、私も知らぬふりを決め込んでいた。黙りこんでいると、重ねて尋ねられた。

「女は嫌いか、ルシウス?」

いつになく遠慮が滲むしわがれた声に、父上の過去の苦労がしのばれた。

「そんなことはありません。ただあれこれとやることがあったので。」

「強いるつもりはないが、婚姻は歴史に劣るマルフォイ家が、一気に由緒ある家柄と認められるよい機会だ。前から考えてはおったのだが、歴史あるブラック家と繋がれば、成り上がりと陰口をたたかれることもなくなるのではないかとな。ブラック家としても、マルフォイ家との縁談に文句はなかろう。長女はレストレンジに嫁ぎ、次女は穢れた血と駆け落ちしたらしいが、末娘が残っておる。名は何といったか・・」

ナルシッサ・ブラックです。スリザリン寮の後輩でした。」

「おう、そうだ、その娘だ。その娘は気に入らんか、ルシウス?逃せばブラックとの婚姻の道はなくなるが。」

「気に入らぬわけではありません。ですが、、、少し考えさせてください、父上。」

父上はブラック家と結びつく利点を理由に結婚を勧めたが、去年の夏からセブルスを屋敷に住まわせた私に、自分と同じかと家門の将来を懸念したのかもしれぬ。あるいはただ、老いて孫の顔でも見たくなったのか。

私とていずれは結婚するつもりだが、セブルスのことを考えると気が進まなかった。最近では体もなじみ、時に艶めいた色気さえ感じさせることもあるセブルスだが、私の目には、初めて会った11歳の頃からの様々な面影が重なり、自分だけが年を経た大人の自覚をもって幼い子供を甘やかしたくなるような、理不尽な情がわく。私が結婚すると言えば、セブルスは嘆くだろうと思う。

だが、、、遅かれ早かれ私は結婚するのだし、結婚するならブラックの令嬢は逃しがたい相手だ。

ナルシッサ・ブラックを思い浮かべてみる。スリザリン寮の後輩とはいえたいした関わりはなかったが、ブラック家のプリンセスらしく、誇り高い美少女だったと思う。ブラックといえばベラトリックスの印象が強烈で、妹のナルシッサに親しく接するような気は起らず、むしろあえて近寄らぬようにしていたともいえる。ナルシッサもその誇りゆえか、他の魔女たちのように自らまとわりついてくることはなかった。

しかし今やベラトリックスは嫁いでしまったのだし、ナルシッサに悪い印象があるわけではない。言われるまでもなく、よい縁談といえる。富と権力ではマルフォイ家が勝るとはいえ、ブラック家には栄誉に彩られた長い歴史がある。ダークロードでさえ、レギュラス・ブラックのデスイーター加入を打診した時、魔力やら忠誠心やらを問うこともなく、ブラックというだけで歓迎した。魔法界において、ブラックの名には依然それだけの重みがあるのだ。

ナルシッサ・ブラックならば、結婚がもたらす最良のものをマルフォイ家に与えてくれるだろう。それは婚姻でしか得られないものでもある。

私はしばし逡巡し、、、やがてぐずぐずと決めかねる自分に腹を立てた。まったく理にあわぬことだ。私ともあろう者がこのように何の足しにもならぬ感情にひきずられるとは。セブルスに望むものはすでに手に入れたのだ。その体も忠誠も我が手中にあり、デスイーターの印も刻ませた。セブルスの気持ちなどはばかることはない。私は欲しいものを手に入れればよいのだ。

腹立ちが収まると、当然の考えに至った。つまり、私の目にどのように映るにせよ、セブルスは18歳のいい大人なのだから、ナルシッサがマルフォイに与えられるものを理解できるはずだ。どう足搔こうともセブルスがそれを私に与えることができないことも。

いずれにせよ、セブルスを手放しはしない。セブルスが離れることもない。切れぬ絆というものがあるのだ。それならば、あとはナルシッサがそれを受け入れればよいだけのことだ。だが万一、同じ血を引くベラトリックスと性格までも似ていれば・・・。不愉快な未来を描くことは早々に打ち切り、まずはナルシッサの性格を見極めることだと決めた。

私は折りを見て貴族が集う社交の場に足を運ぶことにした。何度か通ううちに、ある夜、母親に連れられたナルシッサ・ブラックを見かけた。思い浮かべた少女の頃の面影は宿しながら、大人の雰囲気をまとう美しい魔女になっていた。次々とダンスの申し込みを受け、優雅な仕草で応じている。ブラックほどの貴族の娘が20を過ぎて未婚であれば、狙う男が多いのもうなずける。ましてあれほどの美女であれば。

ナルシッサの視線が私を捉え、見開いた瞳の奥に期待がのぞいた。私はわずかな微笑を返し、歩み寄って手を延べた。

「ミス・ブラック、踊っていただけますか?」

「喜んでお相手しますわ、ミスター・マルフォイ」

頬を赤らめながらも、はっきりと意思を伝えるナルシッサに好感を持った。重ねられた手を軽く握り、ステップを踏む。すっと伸びる背筋も、軽やかな足取りも、申し分ない。一曲が終わっても重ねた手が離れることはなく、そのまま次の曲に入り、数曲を踊り続けた。

「貴女のような美しい方を独占していては恨みを買いそうだ。」

「まあ、お上手なことをおっしゃるのね。わたくしのほうこそ、貴方に憧れる美しい方々の視線に射貫かれてしまいそうですわ。」

耳元で囁き合う会話も弾んだ。心地よい社交の術を知る賢さもあるのだ。まさに、ブラック家のプリンセスと呼ばれるにふさわしい。

「だが割り込む者はいないようだ。私たちは似合いのパートナーと見られているのではないかな、ミス・ブラック?」

悪戯めかして言うと。

「ナルシッサとお呼びください。ルシウスと呼んでもよろしいかしら?」

「光栄です、ナルシッサ。」

その夜は最後までパートナーとして踊り、別れ際ディナーの約束をした。そして何度か会ってみれば、ナルシッサは実に好ましい女だった。名門貴族の誇りに満ちた上品な物腰、女らしい甘えを含む物おじしない態度。明るくおっとりとした性格には、育ちの良さが感じられる。賢いけれど余計な興味や意見を持たぬ、家庭的な女であるのも気に入った。

何より好ましいのは、同じブラックの血を引く姉妹ながら、毒々しい仇花のようなベラトリックスとも、尊い純血の根に雑草の花をつけたアンドロメダとも異なり、ナルシッサはその優れた根に相応しい花を咲かせていることだ。与えられた環境に根を張り、誇り高く大輪の花を開く素養がある。寂しく散った母上を思えば、先の不幸が見える結婚などしたくはない。ナルシッサならマルフォイに嫁いでも、女主人として、妻として、やがて生まれる子の母として、豊かな花を咲かすことができるだろう。

ナルシッサと2人で出かけると、どこに行っても似合いのカップルと称賛された。マルフォイの跡継ぎとブラックのプリンセスなのだから当然のことだ。2人の間で婚約は既定のこととなり、ナルシッサが家の話をすることも増えた。ブラック家では3人の姉妹と2人の従兄弟が同じ屋敷で賑やかに育ったようだ。末娘で素直なナルシッサは両親や伯父伯母からも個性的な姉たちからも可愛がられ、年下の従兄弟たちともそれなりに仲がよかったそうだ。年がかさみ純血主義に反抗的になったアンドロメダや従兄弟のシリウスとは疎遠になったが、今でもベラトリックスやレギュラスとは仲が良い。

ナルシッサの、家や友達やお気に入りの店のようなたわいもない話しにはすぐ飽きてしまったが、従兄弟たちの話をきくうちに、ナルシッサの住む家にレギュラスがいるように、私の屋敷にセブルスがいてもなんら不思議はないではないかと思うようになった。ナルシッサには、セブルスは私の従兄弟のようなものだと言えばよいのだ。そして私同様一人っ子のセブルスは、ナルシッサを姉と慕えばよい。何の問題もない。私の思い通りに運ばぬことなどあるはずがないのだ。

テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリーポッター セブルス ルシウス ナルシッサ

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