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セブルス・スネイプと死の秘宝(12)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


私はホグワーツに籠りきりだったのだが、クリスマス休暇になり、少しだけマルフォイ邸を訪ねてみた。ホグワーツを留守にするのは心配だったが、ダークロードが滞在するマルフォイ邸の様子も気になり、生徒が休暇で家に戻ったすきに、少しでも様子を知りたかったのだ。

ナルシッサに迎えられて屋敷に入ると、休暇で戻ったドラコを含む3人が寄り添って、自分の家だというのに小さくなっていた。ルシウスもひどくやつれていた。

「ルシウス、クリスマスのプレゼントも用意できなかったのだが、」

私は薬の配達屋かと自嘲したい気分になりながら、新しい魔法薬の袋を渡した。

「強壮剤や安眠薬を調合したから疲れたときにはこれを。それから怪我をすることがあったら、ハナハッカや解毒剤も新しい物を入れておいた。」

セブルス、なんとか我が君のお役にたちたいと思うのだが、オリバンダー閉じ込められたままで、杖を作ることもできぬのだ。このままでは私たち一家は・・・。」

言葉にはしなかった私の心配を察知して、肩を落としたルシウスが近況を話すのを聞いていると、突然ドアが開いた。

「スネイプ!こんな所でこそこそと何をしておる?」

「これは、ベラトリックス。クリスマス休暇に長年の友人に挨拶に来たのだ。君こそなぜここに?、、、ああ、わかった。少しでもダークロードの目に止まろうと必死なのだな。涙ぐましいことよ。」

「うるさい、スネイプ。おまえはまたぬくぬくとホグワーツでよい身分だ。」

ダンブルドアを排除した功を認められてのこと。ダークロードも褒めてくださった。」

「我が君はお怒りだ!」

「我が君がなぜお怒りに?」

「知らぬ。先ほどどこからか戻られたが、またしてもと言って、ひどくお怒りであった。おおかた、ポッターの小僧が何かしでかしたのだろう。他はすべてうまくいっているはずだ。私に一言命じてくだされば、身を捨ててご奉仕するものを。スネイプ、おまえ、我が君が何をお探しか知っているか?」

「さて?存じませんな。私はホグワーツの任務に忙しい身ゆえ。おそばにいる君にもお話くださらないのか、ベラトリックス?」

ベラトリックスは悔しそうに顔を歪め、チラリとルシウスに目を走らせた。

「妹たちのせいで。ヘマばかりする妹の夫や、縁を切った妹の子供のせいで、私まで信頼してくださらない。お一人で考え事があると。」

「それでは私もおじゃましないほうがよさそうだ。」

ベラトリックスは詳しいことを知らぬようだし、これではルシウスと話もできない。私は早々に立ち去ることにした。

「ルシウス、ナルシッサ、メリークリスマス。ベラトリックスも。ドラコ、元気を出すのだ。休み明けに学校で。」


ホグワーツに戻り、ダークロードが何に腹をたてていたのかと考えてみたが、何も思いつかなかった。ポッターがなにやら絡んでいるようだが、フィニアス・ナイジェラスに向こうの肖像画に行ってもらっても、何の反応もないという。しばらく前までは、行けば待ち構えていたように話しかけてきたと言っていたのだが。ポッターは無事かとやきもきしたが、おそらくは首尾よく逃げられたのだと気持ちを落ち着かせた。

クリスマス休暇が明けても、ルーナ・ラブグッドが戻ってこなかった。学校に関することだからとデスイーターに探りを入れると、父親が発行するザ・クィブラー紙が、ポッターを擁護しているのを牽制するために拉致したと言う。もともと評価の高い新聞ではないのだし、生徒のことだから手荒なまねは慎んでくれと申し入れることしかできなかった。

規律に締め付けられた、変わり果てたホグワーツとはいえ、中にいれば死者や誘拐は防ぐことができる。そうしなければ。それが私の務めだ。巷では『マグル登録』の名のもとに、人さらいが横行し、抵抗すれば殺されることもあるのだ。今年度登校を許されなかったマグル出自の生徒たちは、ポッターたちと同様、寒い冬を、身を隠しさまよっているのだろうか?


フィニアス・ナイジェラスには引き続きポッターたちの様子を見に肖像画を行き来してもらっていたのだが、数日後、校長室の肖像画に戻ってくるなり叫んだ。

「校長!彼らはディーンの森でキャンプしていますぞ。あの穢れた血が、、」

「その言葉は使われませんように。」

「、、あのグレンジャーという女の子が、バッグを開くときにその場所の名を言うのが聞こえましたぞ!」

「それは素晴らしい!」

ダンブルドアの肖像画が絵の中で身を乗り出して叫んだ。

「さてセブルス、剣の出番じゃ!必要と勇気という条件を満たしてハリーが剣を手に入れること、それから、それを与えたのがおまえさんだとハリーに知れてはならんことを忘れるでないぞ!万一ヴォルデモート卿がハリーの心を読んで、おまえさんがハリーのために動いていると知ろうものなら・・」

「わかっています。」

私は素っ気なく答えて、ダンブルドアの肖像画の後ろからグリフィンドールの剣を取りだした。そして、出かける準備に旅行用の上着を羽織りながら、一言皮肉を言ってみた。

「それで、なぜポッターに剣を渡すのが重要なのかは、まだ教えてくださらないのですね?」

ホークラックスを壊すためだとわかってはいる。しかし贖罪の同志としてであれ、全てを打ち明けてほしい気持ちを消し去れず何度か尋ねていたのだが。

「そのつもりはない。ハリーには剣をどうすればよいかわかるはずじゃ。しかしセブルス、気をつけるのじゃ。ジョージ・ウィーズリーの事故があったからの、あの子たちはおまえさんの姿を見れば、気持ちよく受け入れてはくれんじゃろう。」

「ご心配には及びません。私に考えがあります。」

扉で振り返って答え、私は校長室をあとにした。

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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリーポッター セブルス ダンブルドア ポッター

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