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セブルス・スネイプと死の秘宝(27)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


私は隠れ穴のウィーズリー家に行ってみた。当然のことだけれど、隠れ穴は、フレッドを失った悲しみに沈んでいた。戦争はいつだって、勝った側にもこんな悲しみを生みだす。

それでも、ウィーズリー一家のみんなも、いっしょにいたハリーとハーマイオニーも、死んだと思っていた私が生きて現れたことに驚き、喜んでくれた。戦いの夜が明けた日に、それぞれの家族が亡骸を引き取っていったけれど、アンドロメダは私の遺体を引き取ることを拒否してドーラの亡骸だけを連れ帰った。アーサーやハリーは私の両親に連絡を取ろうとしてくれたけれど見つけられず、翌日になったらウィーズリー家に引き取ろうと話してくれていたそうだった。

私が、変身したら生き返ったみたいなんだと言うと、皆口をそろえて、人狼でよかったねと言い、ほんとにそうだと心から言えた自分が、照れくさかったけど少し嬉しかった。

何か言ったり、ジョージの顔を見たりするたびに涙ぐむモリーが痛ましく、それを見てフレッドそっくりのジョージが辛そうな顔をするのもやり切れない思いだった。ハリーとハーマイオニーも同じように感じていたらしく、3人で、一家の邪魔にならないように、別の部屋に移った。いつの間にかロンも加わっていた。

ハリー、悲しいことも多いけれど、よくやったね。新聞で読んだけれど、勇敢に戦った。君はほんとに素晴らしいよ。ロンも、ハーマイオニーも、最後までハリーを助けて、立派だった。」

3人はドーラの死を悼み、お悔みを言ってくれた。それから、私が知らなかったいろんなことを話してくれた。『蘇りの石』で私たちを呼び出した後の闘いのことや、ヴォルデモートが倒れてからのホグワーツのお祭り騒ぎ。ハリーは勝利を喜ぶ人たちにもみくちゃにされたらしかった。

ヴォルデモートが倒されて、世の中も新しく動き出したようだ。キングスリーが臨時の魔法大臣に任命されて、様々な戦後処理を始めた。闇陣営に牛耳られていた魔法省を立て直し、デスイーターたちの追跡も始まった。ホグワーツではミネルバが中心になって、新学期の開校を目指して準備を始めたらしい。私が状況を概ね飲み込んだ頃、ハリーとハーマイオニーが口をそろえて言い出した。

スネイプ先生の行方がわからないんだ。」

「私、叫びの屋敷に倒れてたスネイプ先生の手当てをしていたのに、いなくなっちゃったの。ひどい傷を負っていたのに、どこに行っちゃったのかしら・・・」

私は心の中で、大人げなく拗ねたセブルスを呪った。2人ともこんなに心配しているのに、無事を伝えてあげられないなんて。

セブルスはきっと大丈夫だよ。治療法も知っているし、魔法薬学の先生だ。」

「大ホールの祝賀会でハリーがもみくちゃになっている間に、ミスター・マルフォイにも聞いてみたけど、わからないって。戦いが終わってから行ってみたら姿がなくて心配してるって言ってた。」

私はセブルスから話をそらせたいこともあって聞いてみた。

「マルフォイはその後どうなったのか知っているかい?デスイーターの追跡や逮捕も始まったと言っていたね?」

「マルフォイ一家は取り調べられたけど、おとがめなしさ。僕たちを捕まえて、ハーマイオニーを痛めつけたのに。信じられないよ、ハリーが証言してやるなんて。」

ロンが憤懣やるかたないように口をはさんだ。

「ロン、マルフォイの屋敷で私にクルーシオをかけたのはベラトリックスよ。ルシウス・マルフォイはスネイプ先生の命を助けたわ。私が行った時、必死に手当てしてた・・・。」

「ナルシッサ・マルフォイは、僕が禁じられた森でヴォルデモートに対峙してアヴァダケダブラを受けた後、僕が死んでるってヴォルデモートに嘘をついたんだ。ドラコを探すために早くホグワーツに入りたくて言ったことだけど、そのおかげで僕は死んだふりが続けられて助かった。

ドラコ・マルフォイは、天文塔の上で、ダンブルドアを殺せなかった。ダンブルドアを武装解除して、杖を向けていたのに、殺せなかったんだ。しかもその後僕がドラコに打ち勝って杖を奪ったから、『ニワトコの杖』が僕を持ち主と認識して、ヴォルデモートを倒せたんだ。ヴォルデモートはダンブルドアを殺したスネイプを殺したことで自分が杖の持ち主になったと勘違いしていたけどね。」

「マルフォイは不思議な一家だね。まるでこちらの陣営のために活躍していたみたいだ。」

私が言うと、みんな笑った。

「だから僕、そう証言したんだ。結局のところ、マルフォイ達にはヴォルデモートに対する忠誠心なんてなかった。魔法省の取り調べが終わって、もう家に帰っている頃だと思うよ。」

「あの人たちは、最後には家族と友達のことしか考えてなかったのね。もしかしたら、最初から、、。ルシウス・マルフォイはスネイプが闇陣営を裏切っているかもしれないと思ってたみたいよ。」

「ていうかさ、最初から自分たちのことしか考えてないのさ。」

ロンが言って、またみんなで笑った。そして話はセブルスのことに戻った。

「私、マルフォイに聞いたあと、先生たちとも一緒に探したんだけど、見つからなかったの。マクゴガナル先生もフリットウィック先生も、ダンブルドア先生を殺したと思いこんでスネイプ先生にひどいことをしてしまったってとても落ち込んでた。」

「スネイプ先生は、僕の母さんを子供の頃から愛していて、だから母さんが狙われたと知ってからずっと僕たちの味方だったんだ。」

ハリーが私に説明するように言って、うなづく私に怪訝そうに聞いた。

「リーマスは、知ってた?」

「ああ、私はセブルスとは同学年だったからね。低学年の頃、リリーとセブルスはよく一緒に居たよ。」

「ずっと僕たちの味方だったっていうことも?」

私はうなづいた。ハーマイオニーが続けて聞いてきた。

「ダンブルドアを殺した後もわかってたの?みんな裏切り者だって言ってたのに、どうしてわかったの?」

「私はセブルスのことを、みんなより少し知っていたからね。セブルスを信じてみれば、すべてはつじつまがあったんだよ。」

「僕は、、信じなかった、、裏切り者だと信じて、疑いもしなかった、、、」

ハリーがうつむいて、唇を噛んでいた。ロンがハリーを励ます様に、でも半ば本気そうに言った。

「僕、今でも信じられないよ。スネイプがハリーを守ってたなんて。だって、いつだってハリーを目の敵にしてたみたいだったよ。」

「セブルスはジェームスと仲が悪かったからね。それに、ハリー、君に知られないことが一番大事だったんだ。セブルスが君のために動いていることを君が知ったら、意識の繋がりを通じてヴォルデモートにも知られてしまうかもしれない。それではセブルスは任務を果たせなかった。だから君に知られないように、みんなを欺いたんだ。私も誰にも言わなかった。」

「先生はどこにいるのかしら?」

ハーマイオニーがしんみり言って、私はまたため息をついた。セブルスの意固地も困ったものだ。こんなに心配しているハリーたちにセブルスの無事を伝えて上げられないなんて。私はセブルスを説得しようと、急いで帰ることにした。


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tag : ハリーポッター セブルス スネイプ ハリー

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