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セブルスとルシウスの物語(5)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


ジャン・ピエールに連れられて小さな門をくぐると、予想外に広いホールに通じていた。豪華な家具が置かれ装飾が施されているが、どことなく猥雑な印象もある。派手な身なりの美しい魔女が、にこやかにほほ笑みかけてきた。

「ここは?」

ジャン・ピエールに問いかけた。

「イギリスきっての高級エスコートクラブさ。売春宿とも言う。キミは15歳になったんだよね?そろそろ興味を持つ年頃だろう。経験は?」

ボクは少し赤くなったかもしれないけど、恥じらいよりも好奇心が先に立つ。ホグワーツでは女の子の誰それがかわいいとか、イケてるとか、そんなことばかり話してるヤツもいたし、男だけで集まってその種の雑誌を見たこともある。だけど。

「興味はあるけど、経験はない。」

できるだけそっけなく、ボクは答えた。

「キミならさぞかし魔女たちにもてるだろうけど、ここなら後腐れもめんどうもなく極上の魔女と楽しめる。大人の楽しみへの入口さ。もし興味があるなら遊んでみるかい?」

ボクがうなづくと、ジャン・ピエールは派手な身なりの魔女に何やら話しをした。待つほどもなくブロンドの巻き毛のミニスカートの魔女が現れて、ボクを奥の階段に誘った。振り返るとジャン・ピエールは、脚のきれいな黒人の魔女と唇を重ねていた。

ニ階に並ぶ一室に入ると、ブロンドの巻き毛は僕をソファに座らせて、飲み物を渡してくれた。

「私はアフロディーテ。なんとお呼びすればよいかしら?」

「ルシウスと。」

「はじめまして、ルシウス。とても高貴な方だとうかがっているわ。ご希望があればおっしゃって。もしなければ、お任せくださる?」

僕が首を振ると、魔女の柔らかい手が近付いて僕の頬を包み、唇をふさがれた。魔女の細い指先がボタンをはずしてゆき、鼻を突く甘い匂いに身を任せた後のことは夢心地のまま、我に返るとベッドの上で果てていた。

「素敵だわ。美しいカラダ。」

耳元で囁きながら、魔女が汚れを清めていく。休む間もなく再び力を増した僕は、今度はアフロディーテの上に乗ってみた。嬌声を上げながら、魔女は器用に僕を導いていった。

バスルームで丁寧に体を洗われた後、身なりを整えて一階に戻ると、にやにやしながらジャン・ピエールが待っていた。

「ルシウス、どうだった?楽しかったかい?」

「ああ。」

ボクもわれ知らず笑顔になる。頭が空っぽになり、カラダがすっきりと軽い。翌日も、またその翌日も、ボクとジャン・ピエールはエスコートクラブに出かけた。食事をしていても、教科書を開いていても、魔女の甘い匂いや姿態が頭を離れず、体の芯が固くなる。初めて性の快楽を知れば、誰もそんなものだと思う。夜ごと繰り出し、雑誌で見た体位を試したり、アフロディーテが持ちだした媚薬を使ってみたり、初日にジャン・ピエールの相手をした黒人の魔女を抱いてみたりした。

そうして2週間ほどが過ぎた頃、ジャン・ピエールの泊まるゲストルームに招き入れられた。

「今日は出かけないの?」

「今日はここで過ごそう。」

訝しく思いながら、導かれるままにソファに並んで座った。

「すっかり楽しんでいるようだね、ルシウス。だけど、楽しみは魔女だけではないよ。」

初めての日のアフロディーテのように、ジャン・ピエールが手を伸ばし、ボクの頬を包んだ。

「なにをするん、、」

最後まで言えぬうちに唇がふさがれていた。

「男同士でも楽しめるのだけど、キミは嫌かい?」

情欲の揺らめくブルーの瞳にのぞきこまれて、ボクは息を飲んだ。

「快楽には貪欲でなければ。キミが嫌ならやめるけど。」

戸惑いよりは好奇心が勝った。さからわずにいると、ジャン・ピエールは唇を首筋に這わせながら、ボタンをはずしていく。アフロディーテよりも少し乱暴な、男の手。

「まあ、いいさ。物は試しだ。」

「嬉しいことを言うね、ルシウス。」

ほんとうに嬉しそうに、ジャン・ピエールがボクに覆いかぶさって来た。新しい刺激に、わずかに痛みを伴う新しい快楽。果てて目を開けると、ジャン・ピエールの顔に、愉悦と勝利にも似た満足気な笑みが浮かんでいた。エスコートクラブの魔女たちにはなかった表情だ。しばらくの休息の後、ボクは隣に横たわるジャン・ピエールの胸に手を伸ばした。

「今度はボクの番だ。」

ジャン・ピエールの顔に一瞬浮かんだ戸惑いが、快楽に溶けてゆく。やがてうめき声が漏れると、ボクのカラダに快楽の波が押し寄せた。

「悪くないな。」

「悪くないだろう?」

果てた体をベッドに投げ出したまま、この数週間の出来事を思った。母上の死、女との交わり、男同士の快楽。一気に大人になった気がする。スリザリンの寮室で、クラッブやゴイルたちとたわいない会話に笑い転げたのが、ずっと昔のことに思えた。


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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

コメント

No title

いつも拝読してます!とても面白いですね。
もしかしてジャンピエールの相手をした黒人の高級娼婦ってザビニの母親ですか?

更新首を長くして待っておりましたっ(^o^)ふたつもUPされてて思わずテンションが上が↑↑

No titleさん

お読みいただきありがとうございます!
黒人の娼婦はザビニの母親と決めて書いたわけではありませんが、彼女から連想しました^^

reeさん

コメントありがとうございます!
更新遅くてすみません。閣下はドラコほど天真爛漫に育ってない気がしてあれこれ考えていました。

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