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ルーピンの物語1

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)

セブルスが過去を断ち切りリリーとともに明るい未来を信じてホグワーツに向かう頃、リーマスルーピンは孤独な決意を胸に同じ電車に乗っていました。

セブルスと異なり温かい両親の愛に包まれて育ったリーマスですが、幼い時に人狼に噛まれ、以来、闇の中に生きてきました。自分とともにあることで家族までも忌み嫌われ、貧困にあえぎ、希望を持てぬ日々。

思いがけずダンブルドアからホグワーツ入学の許可を得ますが、両親の庇護を離れること、1人で誰にも正体が悟られぬよう寄宿生活を送ること、うまくやり遂げられねば自分だけでなく、家族もダンブルドアにも多大な迷惑が及ぶこと。11歳の少年には荷の重い決断でした。

ダンブルドアはリーマスの変身に備え、叫びの館と暴れ柳を準備してくれましたが、毎月の変身とその後の体の痛みを同級生たちに隠し続けることはたいへんなことです。無邪気な級友たちを横目に、彼らを傷つけること、正体を知られることを恐れ、ひたすら目立たぬように、親しくならぬようにと努めます。

しかし組分けられたグリフィンドールには、孤独をまとうリーマスをほっておかない僚友がいました。ジェームスとシリウス、そしてピーター。変身時のことは病気とごまかしていましたが、賢いジェームスたちが、リーマスの毎月の病気と、月の満ち欠けに気づくのに、さして時間はかかりませんでした。

驚くべきことに、リーマスの正体を知ったジェームスたちは、忌み嫌うことはせず、友達として温かく支えます。人狼の呪いを受け闇に落ちて以来、はじめての友達ができ、どんなに嬉しく心強かったことでしょう!リーマスにとっては見える世界が一変するほどの出来事でした。思いがけず人狼の自分にできた親友!

それも、クイディッチのヒーローで校内切っての人気者ジェームス・ポッターと、華やかな純血の名門ブラック家出身のシリウス。光り輝く2人が人狼の自分を友としてくれた喜び。そんな2人にふと感じる気遅れを、分かち合いともにいるだけでなごむようなピーター。隠し事のない友を得て、リーマスは嬉しくてたまりません。

しかし、ジェームスたちといつも一緒に過ごすうち、リーマスはこの善良で勇気ある友人たちが、忌み嫌いつけ狙う一人のスリザリン生に気づきます。

セブルススネイプ

リーマスと同じように、みすぼらしい身なりの孤独な少年。「なきみそのスニヴェルス」「あいつは闇の魔術に誰より長けているんだ」「級友みんなをバカにしている生意気なヤツ」悪口ばかり聞こえてきますが、古びて擦り切れたローブも、つきまとう孤独と闇の影も、リーマスにはわが身に染み付くなじみあるものばかりでした。

リーマスは親しみさえ感じながら、セブルスを観察する癖がついてしまいます。ジェームスやシリウスの絶え間ない雑音を掃ってみれば、髪がノートにつくほどに必死にペンを走らせる姿も、本にかじりつく姿も、理不尽ないじめに一人立ち向かう姿も、好ましく思えます。

魔法薬学の授業で薬作りのペアを組んだ時には、「お前に出来ることはジャマをしないことくらいだ」と暴言を吐かれますが、その器用な指先が材料をきざみ、鍋にかけた薬剤が美しい色に変化する様に目を見張るばかりでした。その後一人の時に図書館で話しかけると、セブルスの深い知識は驚くばかりで、いつまでも話していたい思いにかられるリーマスでした。

しかし現実には、ジェームスたちが仕掛ける『いたずら』の片棒をかつがされたり、ジェームスたちといっしょにいることでセブルスから憎しみのこもった目を向けられたりするようになってしまいます。

「なぜポッターなんかと一緒になってセブをいじめるの?セブは真面目で優秀な子なのに。」

同僚のリリー・エバンズから非難されたときも返す言葉がなく、ほんの少しだけ、ジェームスたちの友情を重荷に感じる自分に気づきます。勇気を持ってとめるべきだ、リリーのように。

やがてジェームスたちはアニメガスとなって、変身中の狼のリーマスとも時を分かち合ってくれるようになります。変身時には、牡鹿のジェームス、黒犬のシリウス、ねずみのピーターとともに叫びの屋敷を抜け出して、禁じられた森を駆け回ります。狼も幸せなので、リーマスの体への自傷行為もなく、変身の苦しみもずっと緩和されました。

涙が出るほど嬉しい友情。だけど、変身中に叫びの屋敷を抜け出すことは、人に危害を加える危険性をはらみ、恩のあるダンブルドアをも裏切ること。ほんとは、そこまでしてほしくない。けれど・・・

すべてを知って受け入れてくれる友達は、リーマスの生殺与奪を握ってもいます。怒らせるようなことをしたら、ホグワーツを追放され、ダンブルドアにも大きな迷惑をかけることになるかもしれない。つい顔色をうかがう癖がつき、スネイプいじめにも見て見ぬふりをすることになりました。

5年時になると、ジェームスたちのセブルスへのいじめは先生たちも見過ごせなくなったらしく、食い止める期待を込めて、リーマスが監督生に選ばれます。その責任を感じつつも、止める勇気を持てない自分。

ジェームスたちを追放すべく、定期的に姿を消すリーマスにセブルスが疑惑の目を向け、つけ回すようになります。

一時は、セブルスとはつきまとう闇を共有できるのではと思い、親しくなりたいと願っていたリーマスですが、心の底に宿っていたかすかな希望は、憎しみのこもったセブルスの視線の前に潰えました。そして友情には厚いけれど考えなしのシリウスがとんでもないことをしでかします。

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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : セブルス スネイプ リーマス ルーピン ハリーポッター

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