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愛しのリリー2

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)

知り合った頃、リリーは魔法界のことを何も知らなかった。マグルの家族とマグルの町に住んでいたのだから当然だ。

僕の母さんは魔女だから、少しは魔法の話もしてくれた。父さんがあんなふうに怒ってばかりいなかったら、きっともっと話ができただろうと思う。母さんの実家は純血の魔法使いだったらしい。どうしてマグルの父さんと結婚したのかわからない。父さんのせいで僕はマグルが嫌いだったけれど、マグルの悪口を言うとリリーは悲しそうな顔をした。

「あたしの家族はみんなマグルなのよ。ひどいこと言わないで。」

「だって君の妹は意地悪じゃないか。」

「ペチュニアのことを悪く言わないで。」

リリーはちょっと頑固に言い張った。だけどペチュニアがいないときに、母さんからきいた魔法界やホグワーツの話をしてあげるとリリーはすごく喜んでいた。2人で魔法の話をしたり、ちょっとした魔法をかけあったりして笑いころげたものだ。

ある日僕の頬に父さんに殴られた傷跡があって、僕が父さんはマグルでひどく乱暴だと話すと、自分の両親はマグルだけどとてもやさしいと言って僕を驚かせた。そして涙ぐんでそっと傷跡に手を当ててくれた。そっと手を当てるだけで痛みが和らぐものだと、僕はそのとき初めて知った。

僕の生活はあいかわらず、暗がりの中を一人うごめくようなものだったけれど、リリーという小さな灯りがともって、そこだけぽっと明るく温かだった。

小さな灯りの向こうにはホグワーツが見えた。両親のもとを離れ、リリーと一緒にホグワーツで魔法を学ぶ。どんなに楽しいだろう。もう少し、もう少し。ホグワーツに向かうその日を、僕はどんなに待っていたかしれない。

ホグワーツ特急のコンパートメントに入って、家族との別れを悲しむリリーを慰めながら学校の話をしていると、ポッターとブラックが割り込んできた。もっとも、その時僕は彼らの名前は知らなかったけれど。

いきなり僕に絡み始めた2人に、リリーは怒って言い返し、「セブ、こんなの相手にしないで他のとこに行こう」と立ち上がった。

組分けで、リリーと違う寮になったのはとても残念だったけれど、寮が違っても僕たちは親友だった。ホグワーツでは毎日食事もできたし、ベッドも温かくて、もうどなり散らす父さんに怯えることもない。大好きな闇の魔法の勉強は物足りなかったけれど、授業ではいろんなことが学べたし、図書館には見たこともないほどたくさんの本があって、夢みたいだった。

だけどすぐ、暗い影が差し始めた。ポッターとブラックだ。初めは小さなことだった。リリーと手をつないで歩いている間を走り抜けたり、合同授業のときに、先生に見つからないように僕のノートを取って減点をくらわせたり。ルーピンとペティグリューという子分をしたがえて、4人で嫌がらせをしてくることもあった。

僕ももちろんやり返したし、りりーが気付くとかばってくれたりしたけれど、頻繁な嫌がらせはしつこく続き、学年が進むにつれて、巧妙で陰険になっていった。一人でいるときを狙って仕掛けてくることが多いので、僕は彼らが近くにいないか十分気をつけて行動しているのに、いなかった彼らが突然現れて攻撃してきたりする。いったいどんな魔法を使っているのか。

ひどい奴らなのに、ポッターはクイディッチのヒーローだし、ブラックは見た目の華やかさで、2人そろって学内切っての人気者だ。認めたくはなかったけど、僕は妬ましかった。お金持ちでいつもきれいな身なりをして、成績がよくて運動ができて人気者で、なんでも持っているのに、僕からこの上何を奪おうというのだろう。特にポッターは、リリーとの仲をジャマしようとする。僕は彼らの攻撃から身を守るために、やっと手に入れた楽しい生活を守るために、対抗できる魔法を一生懸命勉強した。

リリーと、悔しいけどポッターやブラックたちもいるグリフィンドールと、僕のスリザリンとは伝統的に仲が悪い。だけど、寮が違っても、リリーはいつも僕の味方だった。「私たちをほっておいて!」「セブにかまわないで!」リリーは何度もポッターたちに言っていた。スリザリンンをかばって同寮のグリフィンドールに立ち向かうのはきっと勇気のいることだったと思う。リリーは、正義感が強くて、勇敢で、そしてフェアな心を持っている。

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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリーポッター セブルス ルシウス リリー

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