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予言

(これは『ハリー・ポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)

「予言の子が確定された。ジェームス&リリーポッター夫妻から生まれたハリーだ。居所がわかりしだい、余が自ら一家を襲撃する。」

デスイーターの集会で、ダークロードが告げた。

私は足元の大地が崩れてゆくのを感じた。リリーが。リリーが殺される・・・ダメだ!それはだけは。

『闇の帝王を倒す者が、闇の帝王に3度抗った両親から、7月に生まれる』という予言は、私自身が盗み聞きして伝えたものだった。ダークロードが将来の禍根を取り除こうとするのは予想していた。だが、よりによってリリーの息子とは。私のせいでリリーの命が危機にひんしている。

集会が終わり、デスイーターたちはそれぞれにアパレートして去っていった。残ったのは、私と、私を待つルシウスだけになった。私はダークロードのもとに行き、ひざまずいた。

「我が君」

「おう、セブルス。きいたであろう。お前の諜報により、将来の禍根を取り除くことができる。よくやった。」

「我が君、どうかこの下僕の願いを聞いてくださいますように。」

「申してみよ。」

「母親の、リリー・ポッターの命を助けていただきたくお願い申し上げます。」

「母親の命をと?理由を申せ。」

「リリーポッターは私の友人です。思いを寄せたこともありました。」

私は深く頭を垂れた。ダークロードが私の心の中を探ってくるのを感じる。閉心術を使い、裏切りにつながるほどではなく、しかし助けたいと思うのがもっともな程度の、リリーとの思い出を心に散りばめた。

「我が君、問題は赤子であり、母親ではありません。どうかセブルスの願いを聞き届けてくださいますように。」

ルシウスが言葉を添えてくれた。

「よかろう。ルシウスの言うとおり、母親は問題ではない。セブルスの願いを叶えよう。襲撃ののちには、女をその手にするがよい。」

「感謝いたします、我が君。」

アパレートしてマルフォイ邸に戻った。ルシウスがブランデーを注いでグラスを渡してくれた。

「セヴィ、飲みなさい。顔が真っ青だ。」

「ルシウス、ありがとう。助かった。」

尋ねかけるような瞳に、重い口を開いて説明する。

「リリーは私の幼馴染なんだ。もう交流はないけれど、彼女の死は耐えられない。」

ルシウスの肩にそっと顔をふせる。

「ダークロードの機嫌がよかったからよいようなものの。機嫌を損ねれば殺されかねないのだぞ。」

「それでも。リリーは守らなければ。」

「いいだろう、セヴィ。私はお前の味方だ。どんな時も。お前もそうだろう?」

「もちろん。」

夜は、眠れなかった。ダークロードがリリーを殺す場面が何度も頭をよぎる。振り払っても、振り払っても。母親は殺さないと言ってくれたが、あてにはならない。リリーが赤ん坊をかばえば、躊躇することなく死の呪文を放つだろう。焦燥感に気が狂いそうになる。

リリーを助けられるとすれば、最も偉大な魔法使いと言われるあの人しかいない。ダンブルドア。闇の陣営を裏切ることになるわけだが。ルシウスも欺くことになる。何があっても、味方でいてくれるだろうか?
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

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