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ハリーに対するスネイプの気持ち

ネタバレあり


ハリースネイプに対する気持ちは、ホグワーツ最後の戦いの最中、死にゆくスネイプの記憶を見てから劇的に変わりました。理解し共感し、やがて子供のセカンドネームにするほどの敬愛を感じるようになったと思います。ハリーほど、深いところでスネイプを理解できた人はいないでしょう。

スネイプの人生は苦しいものだったけれど、愛するに値する女性を愛し、守るに値するものを守れた人生だったと思います。

では、スネイプはほんとのところ、ハリーをどう思っていたのでしょう?

ハリー入学当時から、(ハリー視線で描かれたものではありますが)スネイプハリーを目の敵にしていました。あれこれと思惑含みで真意のわからないスネイプですが、これは本音だったと思います。まさに感情の赴くまま、隙を見つけていじわるするのが生きがいのように。

運悪く(?)ジェームスそっくりだったハリーのことを、スネイプは心から、「甘やかされて育った傲慢で英雄気取りの規則破り」と、ジェームスそのもののように憎んでいたと思います。リリーの遺志だから命だけはふ守らなければならんがって感じだったと思います。リリーが命をかけて守ったのに、その自覚もなく危ないことに首突っ込んでばかりで忌々しい小僧だとか思ってそうですね。

学年が進めば進んだで、ダンブルドアはめんどうばっか押しつけている自分よりハリーを信頼していると、妬みまじりに嫌っています。このへん、大人げないお方です^^;)先生なのに。

ですが、ダンブルドアから、ハリーはヴァルデモートの意図せぬホークラックスになっており、時がきたら死ぬのが使命だと聞いたときから、やはり、劇的に変わったのではないかと思います。

このとき、ハリーに情が移ったかとダンブルドアにきかれ、とんでもない!と牝牛のパトローナスを出してリリーへの愛のためだと示していますが、これはいつごろのことだったのでしょうね?

ダンブルドアが指輪の呪いを受けてしまい、スネイプに自分を殺せと命じた直後ですから、ハリーの6年生始めか始まる前くらいでしょうか?「謎のプリンス」では、天文塔でスネイプがダンブルドアを殺すまで、ハリーがドラコにセクタムセンブラを使って罰を受けるくらいしか直接の絡みはなかったような気がします。どちらも他で手一杯だったのかもしれませんが、スネイプがあまり理不尽な意地悪をしなくなったような感じもあります。

ダンブルドアの計画の中でのハリーの死ぬ使命を知ったスネイプ。どんな気持だったでしょうね?そもそも、ハリーがヴァルの魂の欠片を宿してしまったのは、スネイプが予言をヴァルに伝えて襲われたため。リリーが命をかけて守ったと思われたハリーの命は、その時から、やがて時が来たら失われなければならないと運命づけられたものでした。

リリーの遺志を守るために息子の命を守る。そのために生きてきたスネイプに、ダンブルドアは時が来たらハリーに使命を伝えるよう命じます。使命を果たすように育ててきただろうと。つまりは、死ねと言えば死ぬとわかっているハリーに、死ねと言えと。

怒り嘆くスネイプですが、結局は受け入れ、ダンブルドアの死後も淡々とダンビーの指示に従って計画を進めて行きます。

なぜハリーの死、つまりリリーの遺志に反することをスネイプが受け入れたかについての考えは前の記事死に向かうハリーの気持ちに書きましたが、ハリーの死を避けられぬものとして受け入れる過程で、スネイプのなかにもハリーに対する理解、共感、憐れみ、謝罪、様々な気持ちが渦巻いたと思います。

ダンブルドアからもみんなからも特別扱いされて英雄気取りの傲慢な「ジェームス」そっくりな小僧、という(大人の判断とは思えん^^;)色眼鏡をはずしてみれば・・・

自分と同様、寂しく惨めな子供時代(←それも自分のせい)。ホグワーツに来てからも、2年時には蛇語を解するスリザリンの継承者として疑いの目で見られたり、4年時にはヴァルの陰謀でリドルの墓に連れ去られセドリックの死に直面、5年時にはゴッドファーザー・シリウスの死と、子供には耐えがたいつらい思いもしています。

本人の意思にかかわりなく運命づけられたヴァルデモートとの対決は、死を受け入れて一人立ち向かわなければならない。二重スパイとして恐怖を抱えながら一人敵陣に向かったスネイプには、ハリーが感じるであろう恐怖を理解できたと思います。

それでも、戦いを終わらせ守るべきものを守るるために、ハリーは使命を果たさなければならないし、果たすだろう。自身もそのためにダンブルドアを殺し、味方すべてから裏切り者と呼ばれ、命をかけて一人敵陣に入ってゆく覚悟のスネイプです。たぶん、死ぬ覚悟もしていたし、生き残れないと思っていただろうと思います。

それでも行くしかない自分とハリー。愛情というほど温かいものではない、厳しい使命を共有し、遠いけれども深いところで繋がっているし、信頼もしている。折り合いの悪かった息子を、今わの際で理解してしまったような思いもあったのではないでしょうか。

ハリーたちがホークラックス探しの(スネイプは何をしているか知らないですが)旅路に出ている間、デスイーターの支配で変わり果てたホグワーツの校長として出来る限り生徒たちを守りながら、スネイプの心中は必死でハリーを応援していたと思います、祈るような気持ちで。ポッター、頼む、終わらせられるのはおまえだけだと。

叫びの館で死の寸前に、ハリーに会えてスネイプはほっとしたと思います。ハリーのことを、信頼して自分の思いと使命を託せる相手だと思っていただろうと。


それにしても、結果としては危機一髪でハリーに使命を伝えられましたが、このタイミングでナギニに噛まれ死ぬ直前にハリーが来てくれるなんて計画はたてられなかったはず。いったいどうやってハリーに使命を伝えるつもりだったのでしょう?

ホグワーツを追われてからは、校長室のダンブルドアの肖像画に相談することもできなかったでしょうし、今までの自分とハリーの関係を考えれば、ハリーに会って「お前の使命は死ぬことだ」などと言っても信用されないことはわかっていたでしょうし、そもそも会って話をする前に杖の戦いを挑まれてしまいそう。

ヴァルに叫びの館に呼び出されて、ヴァルがナギニを近くに置いているのを見てから、スネイプは何度も「ハリーを連れに行かせてくれ」と言っています。なんとかハリーを見つけて、拘束呪文でもかけて身動きとれなくしたうえで、記憶で渡した内容をえんえんと説明するか、あるいは校長室に連れ込んで、記憶とともにペンシーブに投げ込もうとでも思っていたんでしょうか?

たぶん、すべてを知らせれば、ハリーは使命に向かうと信頼していたと思いますが、面と向かって死んでくれと説得するには、「私も死ぬから」がなくては言えないような気がします。もしスネイプが、ヴァルとの対決でヴァルの魂の欠片だけが死んでハリーが生きられる可能性にまったく気づいていなかったなら、ハリーと魂の欠片が死んだあとで、相打ち覚悟で自分が責任もってヴァルを殺すと言うつもりだったのか。

結局、持っていなかったニワトコの杖の所有権のためにヴァルに殺されるという、一見無駄死に見えて切ないスネイプの死ですが、ハリーに使命を果たさせるにはどんな形であれ自分も死なねばならないとスネイプは思っていたような気もします。その意味で、スネイプの死は空しいものではなく、ハリーの命を守ったリリーの死のように、たいせつなものを守るものだったと思います(思いたい!)
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テーマ : 感想 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリー スネイプ ヴァルデモート ハリーポッター

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