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スネイプとポッターと秘密の部屋(1)

(これは『ハリーポッター』の本と映画鑑賞後の、妄想です)


夏休みも後半に入った頃、ドラコを連れて出かけたルシウスが、目にあざを作って帰って来た。

「アーサー・ウィーズリーめ!マグルびいきの野蛮なグリフィンドールがっっ!」

私はすぐ湿布をつくって手当してあげたが、その間もルシウスは怒り声をあげている。怒るほど冷淡な表情になるルシウスが、わめくように怒りを露わにするのは珍しい。前回も、、、ウィーズリーだった。どちらも純血の古い家系だが、犬猿の仲だ。かたや純血主義・大金持ち・スリザリンのマルフォイ家、一方マグル好きで貧乏子だくさん・グリフィンドールのウィーズリー家。

実はこのウィーズリー家というのはすごい家系だと内心思っている。ルシウスにはとても言えないが。父親のアーサーは魔法省勤めの役人だときいているくらいでよく知らないが、ホグワーツに来る子供たちがすごい。数も質も傑出している。ポッターと親友のロナルドは地味だが、2年上の双子のいたずらは最強だし、4歳上のパーシーは去年グリフィンドールの監督生だった。もう卒業したビルとチャーリーという兄たちはどちらも優等生だった。さらに今年は一番下の女の子が入学してくるという。

このすぐれた多数の子供というのも、ルシウスの癇に触るようだ。純血主義の純血家系の多くが跡継ぎに悩んでいるのに、、実際マルフォイ家のドラコ出産も私まで巻き込んで全力を傾けた結晶だ、、、純血血統の継続を望んでもいないだろうウィーズリー家には子供が次々と生まれるのは皮肉なものだ。

「フローリッシュ・アンド・ブロッツでウィーズリーが父上に掴みかかったんだよ。」

「父上に本を買ってもらったのか、ドラコ?」

「うん。その前にボージン・アンド・バークスにも行ったよ。」

ドラコがちょっとしょんぼりした顔になった。欲しいものを買ってもらえなかったようだ。ようやく落ち着いてきたルシウスが話し出した。

「新しいマグル保護法ができたからな、いろいろとマズイものを処分しに行ったのだ。」

「しかしここには魔法省は来ないでしょう?」

「親マグルのアーサー・ウィーズリーが影で糸を引いているからどういうことになるかわからん。念のためだ。穢れた血を擁護するなどまったく純血の面汚しだ。」

吐き捨てるように言ったルシウスが、何かを思い出したようにニヤリと笑う。

「ウィーズリーも、ダンブルドアも、今に痛い目にあうぞ。」

私はイヤな予感がした。

「何かするつもりなのか、ルシウス?」

「まあ見ていろ、セヴィ。面白いことになるぞ。」

ウィーズリーとダンブルドアとくれば、、、ポッターが巻き込まれるのでは?ますますイヤな予感が募った。

何事か聞き出そうとしたが、ルシウスは笑っていて答えない。見破られぬ程度に開心術を使ってみると、手帳のようなものを赤毛の少女の本に挟み込んでその子の鍋に入れていた。一緒にいる面々を見ると、どうやらウィーズリーの末っ子のようだ。ダークロードは出てこないからそう深刻なことにはならないよう願う。これはダンブルドアに告げるべきか否か。迷うところだが、ポッターとダークロードが関わらないなら、あえてルシウスを売ることはしたくない。

ダンブルドアの指示で、ルシウスの周辺にダークロード復活の兆しが見えないか何年も気をつけているが、ルシウスはダークロードの復活など夢にも考えていないようだ。ポッターの悪口を言うドラコに、「このご時世に有名人のハリーポッターとは正面切って争うなどばかげたことだ」と言い聞かせていたほどだ。もう一度考えて、野蛮なグリフィンドールへのちょっとした意趣返しくらいだろうと結論づけた。

それにしても、、、たまにルシウスが『穢れた血』という言葉を使うのを聞くと、苦い思いがよぎる。リリーとの決別を招いたその言葉。ルシウスは根っからの純血主義といわれるけれど、実際のところ、そうばかりでもないと思う。半分マグルの血が混ざる私をそばに置いているのもその例だ。優等生のグレンジャーをその言葉で貶めたドラコに対しても、そういう子より成績が劣った自分を反省しろと諭していた。

マグルの気持ちなどどうでもいいと思っているのは確かだが、それはマグル以外のものでも同じだろうし、私の知る限り、マグル虐待のようなことにも積極的にかかわってはいない。闇の魔術の能力は高いが、虐待のような野蛮なことはもともと好きではないのだ。あんな言葉も使わないでいてくれたらいいのだが。

まもなく新学年が始まる。私もホグワーツに戻り、ポッターのお守りをしなければならない。その前に、少しドラコの勉強をみてあげよう。グレンジャーに負けたと怒られてしょげていたドラコ。親の期待が大きい子にも苦労はあるものだ。
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリーポッター ルシウス ドラコ セブルス

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(これは『ハリーポッター』の本と映画鑑賞後の、妄想です)夏休みも後半に入った頃、ドラコを連れて出かけたルシウスが、目にあざを作って帰って来た。「アーサー・ウィーズリーめ...
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