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セブルス・スネイプの同窓会(1)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です。時期は第3巻「アズガバンの囚人」)


夏休みに入り、ホグワーツをまさに出ようとしていたとき、ダンブルドアから呼び出しがかかった。

「セブルス、マイディア、よう来てくれた。夏はレモン・シャーベットが一番じゃの?さあ、遠慮せんで食べなさい。」

私がダンブルドアのマイディアでないことも、この愛想のよさは頼み事を装ったやっかいな指示の前触れだということもわかっている。

「アルバス、何かご用でしょうか?」

「お前も知っての通り、闇の魔術に対する防衛術の教授席が空いての、」

「それでは私が喜んで応募いたしましょう。」

「セブルス、マイディア、お前がDADAの教授になってしまったら、魔法薬学はどうなるのじゃ?」

「魔法薬学の教授を募集してはいかがですかな?」

「一歩間違えば爆発を起こす生徒たちに目を配りつつ、緻密なる薬学の深層を教えられるのはお前をおいてほかにおらん。」

「アルバス、本論をどうぞ。」

「それでじゃ、リーマス・J・ルーピンをDADAの教授に迎えたいと思っておるのじゃ。」

「ルーピン?リーマス・ルーピン?しかし彼は人狼ではありませんか。DADAの教授に適任とは思えません。」

「そんなことはないぞ、セブルス。リーマスはDADAでいつも優秀な成績をおさめておった。卒業後も、その必要上、十分な実践をつんでおる。魔法薬学は話にならんかったが。」

その昔、ルーピンと組んで行った魔法薬の授業を思い出しながら言った。

「魔法薬学が話にならなかったことには同意いたしますが、しかし、そういうことではなくて、好奇心いっぱいの生徒たちが集まる校内に、教授として人狼を呼び込むというのは賛成できませんな。そう考えるのは私だけではないでしょう。現に、私もあやうく襲われるところだったのを覚えておられるでしょう?」

「そうなのじゃ、それで前もっておまえに頼みたいことがあって呼んだのじゃ、セブルス。」

「と言いますと?」

「脱狼薬を作ってやってもらえんかと思っての。」

「脱狼薬?しかしそれは緻密な調合と材料管理が必要なために、あまり現実に用いられていないのが現状ですが。」

「その通りじゃ。お前のような優秀な者でなければできん代物じゃ。わしも、お前がおらなければリーマスを招聘しようなどとは思わなんだぞ。」

「ルーピンは、どうしていたのですか?つまり、その、、ポッターとペティグリューが死に、ブラックがアズガバンに行ってから。」

「やさしいのう、セブルスは。おまえの心配通り一時はひどく落ち込んでの、ようやく立ち直ってからも知ってのとおりの人狼差別で苦労しておる。」

「別に心配などしているわけではありませんがね。」

「かわいくないことを言うでない、セブルス。リーマスが卒業できたのは、おまえが口をつぐんでやってくれたおかげじゃ。」

たしかにあの時、ホグワーツを追い出されれば行く場所のない者だと、自分と同じ境遇に憐れみを感じた覚えはある。少し考え込んでいるとダンブルドアは勝手に話を進めた。

「おまえはリーマスにはやさしいからきっと引き受けてくれると思っておったぞ。優秀なスネイプ教授が責任を持って変身時の管理をしてくれると言えば、リーマスも職員会も説得できるじゃろう。」

「これからルーピンを説得するのですか?」

「実はもう誘ったのじゃが、人狼が校内に入ることの危険を最も懸念しているのがリーマスじゃ。あの不幸な出来事のときも、自殺しかねん落ち込みようじゃった。」

次の満月の翌朝、傷だらけの体で雪の上に倒れ、すがるようにあやまってきた姿を思い出した。

「ほお、知っておったのじゃな?それでは決まりじゃ。調合の準備が必要ならいつでも教室を使ってよいからの。」

うまく丸めこまれた感はあるが、ダンブルドアが望んだ限り、校長室に入った時点で結果は決まっていたようなものだ。ルーピン。ルーピンに悪い感情は持っていないが、同時に呼び起こされる記憶は苦々しいものばかりだ。リリーを埋葬したのも、ルーピンだった。

引き受けてしまったものはしかたがない。新年度が始まる前に、脱狼薬を研究して、間違っても生徒に危険の及ばぬよう万全を期すことにしよう。
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリーポッター セブルス ルーピン ダンブルドア

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(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です。時期は第3巻「アズガバンの囚人」)夏休みに入り、ホグワーツをまさに出ようとしていたとき、ダンブルドアから...
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