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セブルス・スネイプの同窓会(8)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です。時期は第3巻「アズガバンの囚人」)


クリスマス休暇には、ホグワーツに残った教師と生徒とでテーブルを囲みクリスマスを祝う。教師ではダンブルドアやミネルバやセブルスたち、生徒ではハリーたち。私は長いこと親しい人たちとともに温かく過ごすクリスマスなんてなかったから、ほんとうに出たかったのだけれど、運悪く変身の時期だった。

運の悪さに愚痴をこぼす私に、セブルスは非情にも脱狼薬を押しつけ、変身を見届けてクリスマスディナーに行ってしまった。けれど、早々に部屋に帰ってきて、あきらめて部屋の隅にうずくまっていた私に、黙って肉料理を載せた皿を差しだした。テーブルの上には、ケーキを載せた皿も置いてある!

セブルスは、シリウスの侵入の一件以来、人間のときの私にはきつくあたるが、狼のときにはやさしいと気がついた。闇の生物同士の情か?などとちょっぴり悪態を考えていたのに、なぜか気づくと尻尾を振っていた。狼が喜んでいるんだ!

喜んで食いついた肉料理が熱くて飛び退くと、セブルスは「お前には熱すぎたか」とか言って水の皿を持ってきて置き、肉料理はふぅふぅとふいて冷ましてくれた、いや、狼に、冷ましてやったのだろう。私はあっけにとられた気分だったが、尻尾はちぎれんばかりに振られていた。食べ終えた肉料理の皿を下げると、「これはお前の分だ」と言ってケーキの皿を置いてくれたが、声の温かみが明らかにさっきと違う。これは私にということのようだ。

それでも、いつの間にかクリスマスらしいキャンドルが灯された部屋で、アームチェアーに座るセブルスの足元に座りこんだ。狼は、、、5年生の暴れ柳事件の時にはセブルスを食いたい!と暴れたはずの狼は、肉料理をもらってすっかり手なづけられたようで、嬉しい意識が人間の私の意識を圧迫してくる。

「クゥ~ン」

甘えて鼻を鳴らしてしまって戸惑ったけれど、セブルスは目を細めて頭を撫でてくれた。狼は嬉しくて興奮したらしく、前足をセブルスのひざにおいて頭をすりつけている。セブルスは少し驚いた顔をしながら、背中の毛並みを撫でていたが、ふと目が合うと、脚に抱きついているのが私リーマス・ルーピンだと思い出したらしく、眉をひそめ、静かに私の前足を床に下ろした。私はセブルスの足に頭をのせて丸くなり、久しぶりに心温まるクリスマスの夜の眠りについた。

夜が明けて目覚めると、前回と同様、けだるく、体の節々が痛む。起き上がるのに苦労していると、気づいたセブルスが助け起こしてくれた。セブルスに抱きかかえられた瞬間、自分が裸のままだと気づいて、恥ずかしくなってしまった。狼に変身していたとはいえ、昨夜はこんな姿でセブルスの脚に抱きついていたのだと、そんなことを考えてしまったら頭に血が上ってしまい、やばい、とセブルスの眼を盗み見したら、、、

運悪くセブルスと目があってしまった。

「ルーピン、今日は顔色がいいな。」

セブルスはあくまで、薬を与えた研究者の観察事項として言ったのだろうけれど、変身明けでいつにも増して青ざめているはずの私の顔色がいいということは・・・赤くなってる? ドギマギした私の態度に、セブルスは怪訝そうに眉をひそめ、そして、思いっきりしかめ面になった。

「ルーピン、お、お前は何を考えているのだ?」

赤らんだ顔を隠そうと顔を胸に埋めたら、抱きついている態勢になってしまった。つまり、裸で、セブルスに。仰天してバランスを崩したセブルスに抱きついたままベッドに倒れこみ、私の体の上でバタバタともがいているセブルスをなぜか放したくなくて。

「は、放せ!人狼!」

昨夜からの優しいセブルス(狼にだけど)、辛いばかりだった変身の夜に付き添ってくれたセブルス、脱狼薬を調合する器用な指先、ずっと昔、変身明けの傷ついた体を治癒してくれた流れるような呪文の声。思い出が溢れて来て、温かい体を手放せなかった。私はキミが好きなのかも・・・

抱きついた腕に力を込め、片腕で背中を撫でおろして強く抱き寄せた。と同時に、、、体の芯が熱くなり、固く膨らんできた。わ、勃起してしまった!思わず力が抜けた瞬間、

「お、お、お前はっ!」

セブルスは今度こそ、私を突き放して、飛び退くように立ち上がり、カンカンになって寝室を出ていった。

これではきっと、痛み止めも強壮剤ももらえないだろうと思い、しかしこんな私に強壮剤は必要なのだろうかと自分でも思った。ベッドの、セブルスのベッドのシーツを体に巻きつけ、また痛みを感じ始めた体をかばうように丸くなってひと眠りすることにした。

目が覚めて、身支度をして寝室を出ると、セブルスが居室で机に向かっていた。顔が怒りに燃えている。気まずさを抑えて、

「メリー、クリスマス、セブルス!」

と明るく言ってみたが、返事はない。あやまるほかない。

「セブルス、さっきは・・・」

「私を暴行しようとしたな!」

「へ?ぼ、ぼうこう?」

「私を押し倒して自由を奪い、レイプしようとしたではないか!よくも、よくもこの私に。」

わなわなと泡を吹きそうになっている。

「セブルス、落ち着いて。そんな大げさなことではなくて、単にはずみで、、」

「はずみで欲情したというのか!」

はずみじゃないよと言ったら、もっと怒るに決まっている。

「お、おまえは獣のようなヤツだ、いや、獣だが、獣以下だ!」

杖を握る腕を振り上げたので、アヴァダを掛けられると確信して出口に急ぎ走った。

「ダンブルドアに言いつけてやるっ!この、強姦魔!」

廊下に出ても、中からわめき声が聞こえてきた。やれやれ。私はセブルスが校長室に行き、あの険しい顔で、「アルバス、私はルーピンに強姦されそうになりました」と深刻に訴える姿を想像してみた。それを聞いたダンブルドアの反応も。「セブルス、無事でよかったの。」

思わずクスッと笑いが漏れた。たしかに私がいけなかったけれど、あのセブルスの大げさな反応といったら。まるで純潔を奪われかけた乙女か、長年一途に守り抜いた貞淑を奪われた人妻かのような大騒ぎだった。セブルスも私と同じ、30代も半ばのいい大人だ、それも男。はずみで勃起したり、チャンスがあれば襲っちゃうぞーみたいな悪ふざけくらい、したことあるだろ?あるいは行きずりの一夜とか、寂しい夜の成行きとか、単にたまったものを出して解放感を味わうための行為とか。

・・・しかし、ひょっとして、セブルスに限って、もしかしたら、ないかも。

純潔だか貞淑だかわからないけれど、一途に守り抜く、よく言えば純粋で真面目、悪く言えば融通がきかない意固地さは、セブルスらしいかもしれない。客観的に言えば、きわめて人づきあいが少なくてチャンスがなかったということもありうる。

セブルス、かわいいなあ。私がひと眠りしていた数時間のあいだも、一人、あの勢いで怒り続けていたのかな。またクスっと笑いが漏れたけど、現実的に考えると、まずい事態だった。これでもう次からは、変身時にやさしくしてもらえないかもしれない。翌朝の鎮痛剤や強壮剤も作ってもらえないだろう。人狼の強姦魔と思われたのだから。

浮ついた気分がしぼんだら、体がズキズキ痛みだした。けだるくて体が重い。マダム・ポンフリーに痛み止めをもらいに行こうかと思ったけれど、なぜセブルスにもらえないのかと聞かれて、襲ったら嫌われてしまいました、と説明したときのポピーのショックは洒落にならないので、あきらめて自室に戻り、倒れこむようにベッドに横たわった。
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

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