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セブルス・スネイプの同窓会(9)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です。時期は第3巻「アズガバンの囚人」)


裸のルーピンにベッドで襲われそうになり、しばらくは怒りと驚きで何も考えられなかった。しかし動揺が収まってみると、私のどこにルーピンの欲情をそそるものがあったのかと疑念がわいてきた。なんといっても、ルシウス以外、そのような体験は皆無である。ルーピンはあえて人の気を損ねるようなことをする者ではないはずだ。私の体を奪うことで、ブラックについての追及を懐柔しようなどという企みでもあったのだろうか?開心術を使っておくべきだったが、とっさのことでそれだけの余裕をなくしていた。私らしくなく。

意図を探ろうと出を来事の記憶をたどるうち、気がつくと体が熱を帯びてきて、実に不快だった。寒さを堪えて冷たいシャワーを浴び、身にまとわりつくルーピンの気配を洗い流す。いずれにしても、

私の命と魂はリリーに捧げ、今ここにある心と体はルシウスのものだ。ルーピンなどに奪われてよいものはない。

夕方になり、青ざめて倒れそうなルーピンが部屋に訪ねてきた。怒りにまかせて回復薬を出してやらなかったから、脱狼薬の影響から抜けられないのだ。いいザマだが無責任なことをするわけにもゆかない。

「セブルス、今朝は悪かったよ。頭痛と吐き気と痛みと貧血をおさえる薬をもらえないかな。」

「ふん。今朝の様子では回復薬など必要なさそうだったがな。」

「そんな意地悪なこと言わないでほしいよ。私だって悪気があったわけじゃないんだよ。ただあの状況で体が反応してしまっただけじゃないか。君のボタン一つはずした覚えはないよ。」

「あたりまえだ。そんなことをしたらただではおかん。」

「じゃあ君は何かの折に、はずみで体が反応してしまったことはないの?」

「ない。」

「え?」

ルーピンの顔に憐れむような表情が現れた。私のことを性的不能者とでも思ったに違いない。

「はずみで反応したことなど、ない。ルーピン、そういうことは愛する人に捧げるものなのだ。」

黙り込んだルーピンに準備してあった回復薬を渡してやった。ルーピンは薬を飲み終えて言った。

「ありがとう、セブルス。助かったよ。」


*****************************

「愛する人に捧げるものだ」と言った瞬間、セブルスの顔に何とも言えない柔らかい表情が浮かんだ。いや、表情というより、全体の雰囲気。それには覚えがあった。7年生の時にセブルスが纏っていたものと同じだった。あのときはセブルスがルシウス・マルフォイがの恋人になったと聞いた。あれから15年。マルフォイは結婚して息子までいるのだから、まさかマルフォイということはないのだろうけれど。マルフォイであれ誰であれ、30半ばの大の男に、いや、セブルスに、あんなことを言わせる男に、、、もしかしたら女か?、、激しい嫉妬を感じた。そして胸の痛みも。


クリスマス休暇が明けると、約束通り、ハリーにパトロナス(守護霊)の個人レッスンをしてあげることになった。ハリーは次のクィディッチの試合で、またディメンターの影響を受けて負けてしまうことを心配していた。私もパトロナスを教えるエキスパートというわけではないけれど、ハリーの力になってあげたい。

パトロナスを出すのは、成人の魔法使いでも難しい。パトロナスは体験した幸せな思い出がその原動力になる。1つの幸せな思い出に集中し、それが作り出すパワーに陰りを与えぬ強い精神力も必要だ。本物のディメンターを使うわけにはいかないから、ハリーの前でディメンターに姿を変えるボガートを用いてレッスンすることにした。

ハリーはまだ3年生なのに、なんとか白い霧のようなものを出せた。が、すぐに倒れてしまったけれど。そして2回目にはまだはっきりとした形のパトロナスは出せなかったけれど、なんとかしばらく防ぐことができた。ディメンターは良い記憶を吸い取り、辛い記憶を呼び覚ます。ハリーは両親の最期の声を聞いたという。

「ジェームスの声を?」思わずつぶやくと、ハリーに父を知っていたのかと尋ねられ、「友達だったからね。」と答えた。両親を知らずに育ったハリーに、いつかジェームスとリリーの話をしてあげたい。素晴らしい人たちだったと。ただ、まだ今は、シリウスのことをどう言えばよいのかわからない。親友のシリウスに裏切られて彼らが殺されたということをハリーにどう伝えればよいのか、私にもまだわからないのに。

「では、ルーピン先生はシリウス・ブラックのことも知っていたのですね?」

ハリーにさらに尋ねられたが、私は何も言えず、レッスンを終了した。


次の満月には、変身は自分の部屋でしろと言われた。もう脱狼薬の効果はわかったから、見張っている必要はないと言う。ただ、体重や体調に応じた調整が必要だから、そういうことだけ報告しろと言われた。それでも、

「変身中に君がいてくれると心強いんだよ。」

と訴えてみたが、

「発情した狼と夜を過ごす気はない。」

ときっぱり退けられた。脱狼薬の副作用で体は弱っているし、変身の辛さもあり、惨めな夜だった。狼はセブルスを呼んで遠吠えを繰り返し、なんだか狼にまで責められているような気がした。翌朝目が覚めると、サイドテーブルに回復薬が置いてあって、セブルスの律義さだけはありがたかった。


翌月のクィディッチの試合には、スリザリンのマルフォイたちがディメンターの真似をしてハリーを驚かそうとしたが、なんの影響もなくハリーはスニッチをつかみ、見事グリフィンドールがレイブンクローに勝利した。

喜びにわくグリフィンドール寮。
しかしその夜、シリウスがグリフィンドール寮に侵入した。シリウスは寮に入るパスワードを知っていたことが判明し、校内は騒然となった。
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(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です。時期は第3巻「アズガバンの囚人」)裸のルーピンにベッドで襲われそうになり、しばらくは怒りと驚きで何も考え
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