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セブルス・スネイプの同窓会(10)

(これは『ハリー・ポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です。時期は第3巻「アズガバンの囚人」)


シリウスのグリフィンドール寮侵入事件から、校内の見張り態勢は一層厳しくなった。そんなある日、暖炉のフル―パウダーでセブルスに呼び出された。

セブルスの部屋にはハリーがいて、セブルスが手にしているのは、、、忍びの地図だ!私たちが学生の頃、変身の夜にアニメガスになったジェームスたちと4人で叫びの屋敷を抜け出して探険した賜物。ホグワーツからの秘密の脱出経路が記されている。そして、誰がどこにいるかわかるものだ。私たちが作ったもので、しかし、呪文で呼び出さなければ、ただの紙切れにしか見えない。

ホグズミードへの外出の日、外出が許可されていないはずのハリーがホグズミードで姿を見られ、セブルスが怒って持物を検査したらハリーが持っていたということだ。

呪文を知らない者が地図を表そうとすると、罵倒する言葉が現れる。つまり、ブロンクス(ジェームス)からXXへ、とか、ムーニー(私)からXXへ、とか言って。セブルスはアニメガスになった私たちの互いの愛称を知っているはずはないが、私たちが製作者だと見当をつけて私を呼び出したらしい。適当にごまかして忍びの地図を手にし、ハリーを連れてセブルスの部屋を出た。

シリウスからハリーを保護するために皆が厳重な警戒をするなか、「特別な選ばれし者ポッターは危険に身をさらしてもよいと思っている」というセブルスの言葉にトゲはあるが、その通りで、ハリーはもっと身の危険を認識してほしい。ハリーに厳しく注意し、忍びの地図は私が預かることにした。この地図を持っていたら、ハリーはシリウスの居場所を見つけ、そこに向かわないとも限らない。あるいはシリウスが手に入れてハリーの居場所を知る恐れもある。

夜の見回りに加え、ハリーの心配、シリウスへの複雑な思い、そしてセブルスとのことなどに思いが巡り、気が休まることがない。私は眠れなくなった。やっと眠りについても、悪夢にうなされた。夢の中でシリウスがハリーを襲っていたり、私と杖を向けあっていたり、セブルスがシリウスと私に杖を向けたりしていた。まったく休まった気がしない。食事ものどを通らなくなった。


また満月が来て、一人自室で変身の夜を過ごし、夜が明けようやく人間に戻ったけれど、体が鉛のように重くて、セブルスが置いてくれてあった回復薬にたどりつくこともできず、私はそのまま意識を失った。

目覚めると医務室のベッドに寝ていて、マダム・ポンフリーが心配そうに覗き込んでいた。

「リーマス!ああ、リーマス!よかったわ。心配したのですよ。もうこのまま目覚められないのではないかと。」

ポピーは、私が生徒だった頃のように、髪を撫でて抱きしめてくれた。

「どうしてここに?」

「あなたは変身明けに意識を失ってしまって。セブルスがあなたをここに運んできてくれたのですよ。」

ポピーは思い出したように少し笑って続けた。

「あんなにあわてたセブルスを見たのは初めてですよ、リーマス。だって、あなたをシーツにくるんで、抱えて走って来たのですよ、セブルスが。ここに着いたときは息が切れて、セブルスも倒れそうでしたよ。」

「・・・」

「あなたは体重が減っていて、脱狼薬が効きすぎてしまったそうです。私が応急処置をしている間に、セブルスが解毒薬と回復薬を調合してきてくれました。解毒薬が効いたようですね。さあ、目覚めたらこれを飲むようにと。」

「セブルスは?」

「授業です。さあ、これを飲んでもうひと眠りしなさい、リーマス。飲ませなかったら私がセブルスからどんなに怒られるかわかりません。」

薬を飲んでベッドにもぐりこみ、セブルスが嫌そうに裸の私をシーツにくるんで抱え上げる風景を想像した。目から温かいものが滲みだす。君はほんとに、律義だね。ダンブルドアの言葉を思い出した。

「安心してホグワーツに来るがよい。セブルスはおまえにはやさいからの。」

セブルス、私が欲情したのは、君のせいだよ。君がそんなにやさしくしてくれるからだよ。心が温かくなって、久しぶりに安らいだ気持ちで眠りについた。

人の気配で目が覚めると、ベッドの傍らにセブルスが立っていた。

「ルーピン、体重や体調の変化は報告しろといっておいただろう?おまえの変身の管理は、校長に言われた私の責任なのだ。これ以上手をやかせるな。」

「ありがとう、セブルス。また君に助けてもらったよ。人狼の私がホグワーツにいられるのは、今も、生徒の頃も、君のおかげだよ。」

私は胸から溢れる思いを留めることができなかった。

「セブルス、私は君のことが好きなんだよ。こんなふうにしてもらったら、責務としてしているとわかっていても、好きにならずにはいられない。」

「それで私にどうしろと?」

「だから、私のことを信じてほしい。友達としてでよいから。」

セブルスは訝るような目でしばらく私を見ていた。開心術を使っているのだろうか?それでもいい。私の想いに偽りはないのだから。

「今おまえがどんな気持ちでいようとも、真実はブラックが現れたときにわかるだろう。学生の頃、おまえは結局、私のことも、お前自身の気持ちも裏切ってポッターとブラックの肩を持ったのだからな。」

セブルスはそう言うと、背を向けて医務室を出ていった。
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(これは『ハリー・ポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です。時期は第3巻「アズガバンの囚人」)シリウスのグリフィンドール寮侵入事件から、校内の見張り態勢は一層厳し
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