スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

セブルス・スネイプの同窓会(11)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です。時期は第3巻「アズガバンの囚人」)


今年度最後のクィディッチの試合はグリフィンドール対スリザリンだった。これでグリフィンドールが勝てば、連続7年続いたスリザリンの優勝を止め、グリフィンドールがクィディッチカップを手にすることになる。セブルスは観戦席の一番前に座ってスリザリン生たちと応援に熱を入れていた。

セブルスには悪いけど、私もグリフィンドールの卒業生として、クィディッチには負けられない。その試合で見事ハリーは絶妙のタイミングでスニッチを取り、グリフィンドールを優勝に導いた。ジェームス、ハリーはクィディッチの名手だよ。君たちの分まで私が見守っているね。

クィディッチが終わると、あっという間に学年末の試験になった。私は工夫を凝らして、闇の魔術に対する防衛術の学習の効果がわかるような試験をした。試験でもハリーは優秀な成績をおさめた。

試験最終日の夕刻、私は自室でじっと、忍びの地図を眺めていた。その日は、今学年初めドラコ・マルフォイに怪我を負わせたヒッポグリフのバックビークに、おそらく処刑の判断が下される日だった。バックビークを可愛がっているハグリッドと仲の良いハリーたちが、規則を破って校内を抜け出しハグリッドの小屋に行くのではないかと心配だった。

案の定、忍びの地図にはハリーたちがハグリッドの小屋に行くのが現れた。地図上に現れる周囲の人たちの動きに目を凝らしているうちに、私はとんでもない名前を発見した。

ピーター・ペディグリュー。ハリーたち3人といっしょにその名前が動いている!ピーター?そしてどこからともなく現れたシリウス・ブラックの名前。ピーターとシリウスとロンが3つ巴になって走って行く。そのあとを追うハリーとハーマイオニ。向かっているのは、、叫びの屋敷だ。

私は取るものもとりあえず、部屋をとびだした。

*******************

あれほど言っておいたのに、ルーピンは脱狼薬を飲みに来ない。暖炉のフル―パウダーで呼び出したが返事もない。満月の日だと言うのに、何をしているのだルーピンは。自分を信じてほしいなどと、よく言ったものだと、ルーピンに投げつける言葉を考えながら脱狼薬を持って部屋を訪ねた。が、部屋にも姿がない。ゴブレットを机の上に置くと、そこには地図が広げてあった。ポッターから取り上げたあの紙切れだ。見るとすぐにその名が目に飛び込んできた。

シリウス・ブラック!すぐわきにルーピンの名も。

少し離れたところにごちゃごちゃと名前が重なっている。Pが多くて読み取りにくいが、グレンジャー、ウィーズリーの名があるとなれば、当然ポッターだ。

ポッターがブラックに襲われる!しかもルーピンもいっしょだ。やはりルーピンはブラックと繋がっていたのだ。あれほど御託を並べて、やはり私をだましていたのだ。とにかくポッターを助けなければ。そして、リリーを死に追いやったブラックをディメンターに渡してやる!もちろんルーピンもともに。

私は取るものもとりあえず、叫びの屋敷に向かって走った。

************************

叫びの屋敷の上の部屋に駆け込むと、立ち尽くすシリウスと、杖でシリウスに狙いを定めるハリーの姿。急いで武器解除の呪文でハリーたちの杖を取り上げた。シリウスに杖を向けながらあたりを見回す。ピーターはどこにいるんだ?なぜ死んだはずのピーターが。

「シリウス!あいつはどこだ?」

シリウスはゆっくりとロナルド・ウィーズリーを指差した。ロンの胸には、、、ネズミ。ピーターのアニメガスはネズミだ。だけどあのネズミはずっとロンのペットだった。ピーターはなぜずっと姿を現さずネズミの姿でロンのもとに留まっていたのか?では、まさか、ジェームスたちの家に掛けた忠誠の術の秘密の守人は、シリウスではなくてピーターで、、、ピーターが裏切り者だったのか?

「では、あいつがそうだったのか?君と入れ替わって、あいつが?私にも言わずに?」

シリウスはゆっくりとうなずいた。私は杖を下げ、目がくぼみやせ衰えたシリウスをしっかりと抱きしめた。12年振りに会う親友。12年も無実の罪でアズガバンに捕らわれていた、、私を含め、誰からも裏切り者と思われて。

「ルーピン先生・・・これはどういうこと?」

ハリーが信じられないといった感じの声できいてきた。ハーマイオニが叫んだ。

「ハリー、ルーピン先生を信じてはダメ!ルーピン先生はブラックを校内に引き入れ、あなたを殺そうとした。先生は人狼なのよ!」

「君らしくないね、ハーマイオニー。3つのうち1つしか正しくない。私はシリウスを校内に引き入れていないし、ハリーの死も望んでいない。人狼だということは否定しないけれどね。」

ロンが痛みのうめき声をあげたので、心配して近付くと、「近寄るな、人狼!」とわめいた。魔法界での普通の反応だが、、

「いつから知っていたんだい、ハーマイオニー?」

「ずっと前から。スネイプ先生のレポートを書いた時から。」

「君は実に賢い魔女だ。」

「バカだったわ。みんなに正体を言えばよかった。」

「少なくとも先生方はみな知っていたよ。」

「ダンブルドアは人狼だと知っていて教師に雇ったの?狂ってる。」

ロンが言った。

「そう言う先生方もいたけれど、ダンブルドアが私は信頼できると説得してくれたんだよ。」

「そしてダンブルドアは間違っていたんだ。先生はずっとブラックを助けていた!」

ハリーが叫んだ。

「私はシリウスを助けていたわけではないよ。」

私はハリーとロンとハーマイオニにそれぞれの杖を返し、自分の杖をベルトに戻した。

「さあ、君たちは杖を持ち、私たちは杖をかまえていない。説明をきいてくれるかな?」

私は忍びの地図でシリウスがロンとピーターとともに叫びの屋敷に入ったのを見たこと、忍びの地図は私たちが学生の頃に作ったから使い方を知っていたこと、そして、ロンのネズミ、スキャバーズこそピーターのアニメガス(動物もどき)の姿だと説明した。

勉強家のハーマイオニが、アニメガスは魔法省に登録されているはずなのに、ピーターは登録されていないと指摘したので、そもそもの初め、つまり、私が幼い頃に人狼になったことから説明した。彼ら3人はすべてを知り理解する権利も必要もあると思うから。

先を急かすシリウスを制しながら説明を続けた。人狼の入学など許されなかったけれど、ダンブルドアの特別なはからいでホグワーツに入学できたこと、私の正体に気づいたジェームス、シリウス、ピーターが時間をかけてアニメガスになって狼に変身している間も私とともにいてくれたこと、そうして変身時に叫びの屋敷を抜け出していたこと。そのことをダンブルドアにも秘密にしていたこと。

そしてシリウスが『いたずら』で満月時にセブルスを叫びの屋敷に誘導し、変身した人狼に対面させたこと、それをジェームスが危うく救ったこと。

「だからスネイプはあなたを嫌っていたんですね、先生もそのいたずらに加わったと思って?。」

ハリーが言った時、

「その通りだ。」

セブルスが透明マントを脱いで現れ、まっすぐに私に杖を向けた。

「暴れ柳の根元でこのマントを見つけたのだ。ずいぶん便利だな、ポッター」

「セブルス・・・」

「私は何度も何度も校長におまえが旧友のブラックをホグワーツに引き入れる手引をすると警告したのだ。そして今証拠をつかんだ。」

「セブルス、君は間違っている。全部をきいていないんだよ。シリウスはハリーを殺しに来たのではなくて・・」

「今夜2人はアズガバンに送られる。ダンブルドアがどう思うか見ものだな。おまえのことを本当に害がないと信じていたのに、ルーピン。」

「バカげてるよ。子供の頃の恨みで無実の人間をアズガバンに送り戻すなんて。」

セブルスに説明しようとすると、口も体も魔法でぐるぐる巻きにされてしまった。怒ったセブルスは手の着けようがない。人の話をきいてくれないから。

セブルスとシリウスはこれ以上ないほどの憎悪を浮かべて睨み合っている。ハリーとハーマイオニが説明をきいてから決めようと言っても、セブルスはますます逆上してしまった。

「父親と同じだ、ポッター!私が助けてやらなかったらおまえは殺されていたのだ。傲慢過ぎてブラックを信じるという過ちを犯した父親と同じように。ここから出ていけ!出ないなら私がそうさせるぞ。」

その瞬間、

「エクスペリアームス!!!」

ハリーとロンとハーマイオニが同時に杖を向けて叫び、セブルスは吹っ飛ばされて気絶してしまった。
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【セブルス・スネイプの同窓会(11)】

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です。時期は第3巻「アズガバンの囚人」)今年度最後のクィディッチの試合はグリフィンドール対スリザリンだった。こ
プロフィール

ミーシャS

Author:ミーシャS
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
FC2カウンター
リンク
出遅れハリポタ語り

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。