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スネイプとポッターと炎のゴブレット(1)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


クィディッチ・ワールドカップから戻ったルシウスが、青ざめた顔で話があると私の部屋にやって来た。

「セヴィ、闇の印が打ち上げられた。」

ワールドカップの会場となった場所で、元デスイーターたちがお祭り気分でマグルの一家をいたぶって遊んだらしい。ルシウスは面白がって見ていたのだが、その最中、闇の印が空に打ち上げられた。闇の印は、闇の勢力が破壊活動を行った印に上空に打ち上げる。お祭り気分のお遊びとはわけが違う。マグル一家をいたぶっていた一群は、術を解くのも忘れて散り散りに逃げ去ったらしい。ルシウスも巻き込まれるのを恐れて、ナルシッサとドラコを連れて早々に戻って来たというわけだ。

「闇の印が打ち上げられたということは、ダークロードが復活したのか?」

私は身の引き締まる思いで尋ねた。

「そんな話は聞いていないが、ダークロードが消えて以来、12年間闇の印が打ち上げられることはなかった。」

ルシウスも困惑していた。ダークロードが忽然と消えた時、多くのデスイーターたちは口を拭い保身に走った。中には最後までダークロードの行方を捜し、アズガバンに送られた者もいるが。アズガバンに捕らわれた者たち以外で、今でもダークロードに忠誠を誓い、復活を心から願っている者は多くはないだろう。むしろ、復活したとなれば、当時の身の処し方を責められるのではないかと戦々恐々とするのではないか。

ルシウスも知らぬふりを決め込んだ口だし、そもそも、純血主義の思想は好んでも、誰かに忠誠心を持ち続けるようなタイプではない。それに、ダークロードの復活など想定外といったところだろう。

2人で左腕の闇の印を確認してみた。わずかに濃くなっているようにも思えるが、、、

「12年も消えていた者が、なぜ復活できるのだ?闇の印を打ち上げた者も、ワールドカップのお祭り気分に酔ったのだろう。」

ルシウスは気がかりを振り切るように言った。都合の悪いことはないことにしたいという、ルシウスらしい反応だった。

しかし、ダンブルドアはダークロードは必ず復活すると言っていた。そして実際、3年前にはクィレルの肉体に宿っていたのだ。また誰かの体に寄生して、完全なる復活を目指しているに違いない。その時が来たら、私はスパイとしてダークロードのもとに戻らねばならない。リリーの遺志を継ぎポッターを守るために、そして、ダンブルドアの恩に報いるために。

こうしてルシウスと穏やかな日々を送れるのはあとわずかなのだ。マジョルカの旅は、私に与えられた最後の安らぎなのだろう。間もなく私はルシウスの敵陣営に立つのだ。覚悟を決めなければならない。その時は近付いている。


闇の印の一件が気になり、ホグワーツに早めに戻った。ダンブルドアにきいたら、闇の印は、バーティ・クラウチのしもべ妖精が、ポッターの杖で打ち上げたということだった。バーティ・クラウチがしもべ妖精を解雇して落着となったようだが、しもべ妖精が闇の印を打ち上げる、モースモードルの呪文を知るはずもない。必ず元デスイーターが関わっているはずだが、、、。バーティ・クラウチはダークロードの消滅時の、魔法省の権力者だった。デスイーターたちを厳しくアズガバンに送りこんだ責任者だ。その恨みがかかわっているのか?

入学式の日には、辞職したルーピンに代わり、闇の魔術に対する防衛術の教授としてマッドアイ・ムーディがやって来た。往年の闇祓い。以前のダークロード全盛期、つまり私がデスイーターだった頃のやり手の闇祓いだった。当時の仲間の多くがマッドアイと戦っているし、彼自身も傷だらけの体になっている。私のこともさぞかし疑ってかかるだろう。というより、洟から信用などするはずがない。できれば関わり合いたくない相手だった。

しかしマッドアイのほうは私と話し、探る機会を狙っていたようだ。ある日フェレットを連れて私の部屋にやって来た。そのフェレットは・・・ドラコ!かわいそうに。私は即座にドラコを元の姿に戻してやると、ドラコは怯えて私の陰に隠れた。

「これは懐かしい、元デスイーターのスネイプ。久しぶりじゃな。」

「マッドアイ・ムーディ。ホグワーツでは生徒を動物に変えるのは禁じられているのだが。」

「そいつは元デスイーターの父親と同じく卑怯者でな、ポッターを背中から狙おうとしたので懲らしめたまでよ。」

「父上のことを侮辱、、、」

「ドラコ、黙っていなさい。」

「ほお、相変わらずマルフォイとは仲が良いようだな。おまえもうまく立ち回ったようだが、わしは信じておらんぞ。本心を見極めてやるからな。」

気味の悪い義眼をくるくるとまわしながら私を睨みつけている。私はもちろん閉心術を使っていたが、やっかいな男が来たものだ。マッドアイが部屋を出ていくと、ドラコが待ちかねたように話しだした。

「スネイプ先生、あんなふうに父上を侮辱するなど許せません。言いつけてやるっ。」

「ドラコ、昔いろいろとあった相手なのだ。父上に害が及ぶといけないから、刺激するのは避けなさい。いいね?怪我はなかったか?」

「大丈夫です。」

「ではもう寮に戻って休みなさい。」
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(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)クィディッチ・ワールドカップから戻ったルシウスが、青ざめた顔で話があると私の部屋にやって来た。「セヴィ、...
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