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スネイプとポッターと炎のゴブレット(3)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


ポッターが三大魔法学校対抗試合に4人目の代表選手として参加することが決まると、生徒たちの目はポッターに冷たくなった。年齢が満たないのにルールに反して代表選手になったこと、まして、ホグワーツからは正式な代表選手のディゴリーがいるのだから当然の反応だ。

予言者新聞にも代表選手たちの記事が載ったが、4人をインタビューしたはずなのに、ポッターの記事ばかりだった。規則を破って目立ちたがるポッターに対して、生徒たちの反感はますます募ったようだ。

生徒たちの間では、「セドリック・ディゴリーを応援しよう」と書いたバッチが流行った。裏面には「汚いぞポッター」と書かれている。これで嫌気がさしてポッターが棄権を申し出ればよいという気持ちと、対抗試合で優勝してヒーローになりたいとでも思っているのかという忌々しい気持ちとで様子を見ていた。

ポッターに何かしたり、カルカロフと話したりして、ただでさえ被害妄想的に人を疑うマッドアイ・ムーディに目をつけられたくなかったので、私はただ事態を見守ることにしていた。それに、ムーディの言うように試合に出させてポッターの命を狙う者が校内にいるとすれば、それはダークロードにつながる者の可能性が高い。目に見えぬ影を感じ、用心を怠れなかった。

が、ある日、生徒たちの間で騒ぎが起こり、駆けつけてみると、スリザリンのゴイルの鼻がキノコほどに膨らみ、グリフィンドールのグレンジャーの前歯が伸びていた。争ったドラコとポッターが放った術が、近くにいたゴイルとグレンジャーにかかったのだ。ムーディの眼を気にしてここのところポッターやグリフィンドールから減点をとれなかったので、この機会は逃せない。ゴイルを医務室に送り、グリフィンドールからは減点した。私だってこのくらいの気晴らしはしたいし、ムーディにももっともな言い訳が立つ。漠然とした闇の陰に対しても、スリザリンびいきの私の立場をほのめかすよい機会だった。

スリザリンの減点につながるグレンジャーの前歯は、いつもと同じだと言い放った。ゴイルと違って、グレンジャーなら自分でどうすべきかわかるはずだし、実際教室を駈け出して医務室に向かうのは見逃しておいた。あとで見たら案の定グレンジャーの前歯は治り、心なし以前より口元が整っているようだった。ちゃっかりした娘だ。


いよいよ対抗試合の第一戦が行われた。ドラゴンから卵を奪うという危険なものだったが、代表選手4人とも見事に課題をこなした。ポッターとクラムが同点の一位。もっとも凶暴なドラゴンとよく戦ったポッターに対して、生徒たちの視線はいっきに温かくなった。気に入らない展開だが、無事で何よりだった。

クリスマスにはダンスパーティが開かれた。生徒たちは授業中までパートナー探しに浮足立っていたが、私には別の気がかりがあった。左腕に刻まれた闇の印が濃くなってきたのだ。ダークロードが消えて以来13年間なかったこと。ダークロードの復活が近いことを確信した。

その日が来たら、私はダークロードの前に立ち、我が身をもってポッターの命を守る。息子の命を守るためにダークロードの前に身を投げ出し命を落としたリリーに代わり。覚悟はできている。

ダンスパーティの当日、会場から姿を消したポッターを探していると、玄関ホールの庭先でカルカロフに捕まってしまった。ダークロード復活の折に、スパイとして戻る覚悟を決めている私にとって、闇陣営の仲間を売ったカルカロフとの接触は避けたいものだった。ダークロードに繋がるものが校内に潜み、私の動静をもうかがっているはずなのだ。

カルカロフは腕に刻まれたデスイーターの証しが日ごと濃さを増しているのに怯えていた。元仲間であるし、ダークロード消滅の際に私はダンブルドア側の味方になっていたという証言でアズガバン行きを免れたので、同じ立場だと思っているのだ。しかしカルカロフは自分が解放されるために仲間を売ったとき、私の名前も出したことは失念しているらしい。というより、恐怖でそれどころではないのだろう。

私とて恐怖を感じないわけではない。いや、こわい。「裏切り者には死を」がデスイーターの掟だ。その死もアヴァダ・ケダブラの一発ならまだましと思うくらい、苦痛に満ちたものだろう。私は当時の裏切り者として戻り、その後もスパイ活動を続けるのだ。ダークロードに裏切り者と指差され、苦痛にのたうちながら死ぬ悪夢に何度もうなされた。それでも、ポッターを守るためには、なんとか生き延びなければならない。言動の一つ一つに細心の注意が必要で、カルカロフなどにかまっている暇はないが・・・

「それなら逃げろ。言い訳を考えてやる。だが私はホグワーツに残る。」

言いながらも盗み聞きを恐れ、見つけた生徒たちは追い払った。ポッターが無事にウィーズリーといるのを見つけたのを潮に、追いすがるカルカロフを振り払って地下牢の私室に引き上げた。
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

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