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スネイプとポッターと炎のゴブレット(6)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


魔法大臣のファッジをクラウチ・ジュニアがいる部屋に呼ぶと、ファッジは護衛にディメンターを連れてきた。ミネルバも私もディメンターを校内に入れることはダンブルドアが禁じていると抗議したのだが、、、しかし、部屋に入るなりディメンターはクラウチ・ジュニアに覆いかぶさり、ディメンターのキスを施した。死よりもひどいことになる、魂を抜き食いつくすディメンターのキス。

これでクラウチ・ジュニアに証言させることができなくなってしまった怒りとともに、憐れみともいえる複雑な気持ちを感じざるを得なかった。クラウチ・ジュニアがデスイーターに加わった時、彼はまだ卒業したばかりのほんの子供だった。父親との関係のせいか、あるいは父親の地位を利用しようとしたダークロード側の企みかはわからぬが、闇陣営に足を入れ、父親の手でアズガバンに収監され、その後の経緯を考えれば、彼に、他の道はあったのだろうかと。カルカロフにせよクラウチ・ジュニアにせよ、自らの選択の結果とはいえ、若き日の過ちの代償は大きい。私にとっては人ごとではなかった。

ミネルバとともにファッジに抗議し、ダークロード復活を伝えながら医務室に行くと、ダンブルドアが待っていた。証言者を失ったことを責めながら、ダンブルドアはダークロードの復活をファッジに伝えたのだが、、、ファッジは信じない。異常な殺人者の告白と子供のポッターの目撃など証言にならないと言う。信じたくないのだ。

ベッドで休んでいたポッターが口をはさんできた。

「僕はヴォルデモートが復活するのを見たんだ!集まって来たデスイーターたちの名前も言える!ルシウス・マルフォイ、、」

ルシウス、では、ルシウスはダークロードの招集に応えて参じたのだ。当然だが。

「マルフォイの潔白は証明済みだ。いろいろと立派な寄付もしておられる。」

ルシウスと親しいファッジがかばった。

「マクネア!エイブリ―、ノット、クラブ、ゴイル、、、」

言い募るポッター。私の元の仲間たち。しかしファッジは、そんなのは13年前のデスイーター裁判で無罪になった者たちの名を見て言っているだけだと、ポッターの証言を洟から信じようとしない。最近の新聞や雑誌でのポッター中傷記事の影響もあるだろうが、、、つまりは、ファッジはヴォルデモートの復活による社会の混乱や魔法省への非難により、地位が脅かされるのがいやなのだ。だから、ダークロードの復活を認めたくない。

ダンブルドアが、ダークロードの復活に対応し、ダークロード側に寝返るだろうディメンターにデスイーターが収監されているアズガバンの監視をさせるのをやめさせ、巨人がダークロードにつかぬよう使者を送れと言うと、ファッジはますます防衛的になった。そしてついに、ダンブルドアと袂を分かつと言う。自分の地位を守るために、ダークロード復活をないことにしたいのだ。

「これを見るがいい。」

私は左腕の闇の印をファッジに見せながら言った。

「1時間前にはこれが焼けていた。ダークロードがデスイーターにかける招集の印だ。ダークロードが1人の印に手を触れると、皆の印が焼け焦げるものだ。これが現れたらデスイーターはアパレートしてダークロードの元に駆けつけることになっている。」

「カルカロフの印も焼けた。仲間の名を売ったカルカロフは、だから怯えて逃げ出したのだ。」

ファッジは私の腕を恐ろしげに見てあとじさった。そして、ダンブルドアに、なんのことやらさっぱりわからないと言い残し、省に帰ると去って行った。

ダンブルドアは、ハリーに付き添っていた何人かにそれぞれ用を言いつけて去らせ、

「さて、ここのおる2人の者が真の姿を認め合うべきときがきた。シリウス」

と訳の分らぬことを言うと、その場にいた黒い大きな犬が、シリウス・ブラックの姿に変わった。

「こいつが、なんでここにいるのだ!」

私は怒りのあまり叫んだ。

「わしが招いたからじゃよ。おまえもわしが招いたのじゃ、セブルス。同じ陣営で戦うのじゃから、今までのことは水に流して互いに信頼し合うべきときじゃ。」

私は憎しみをこめた目でブラックをにらんだ。ブラックも同じ目でにらみ返している。ダンブルドアが少しいらついたようにせきたてた。

「時間がないのじゃ。真実を知る数少ない者たちが結束しなければ望みがないのじゃ。あからさまな敵意を一時棚上げするのでもよいから、妥協して、握手をするのじゃ、2人とも。」

そうだ、時間がない。ダークロードの招集から、すでに1時間以上が過ぎている。私はいやいや手を差しだし、ブラックの手に触れるや素早く手を離した。

ダンブルドアは、ブラックに、ルーピンたち昔の仲間に警戒を呼び掛け、しばらくはルーピンの所に潜伏するよう指示した。ブラックはただちに出発した。そして。

セブルス、おまえに何を頼まねばならないか、もうわかっておるの?もし準備ができているなら、用意がいいなら、、、。」

ダンブルドアも言いにくそうだった。

「わかっています。」

「幸運を祈る。」

ダンブルドアの声を背に聞きながら、私は部屋を出た。

招集に応えて、ダークロードのもとに参じる。そしてスパイとして闇陣営の情報を探るのだ。覚悟はできている。この日のために私は13年間生き延びてきたのだから。しかし。

生きて再びホグワーツに戻れるのだろうか?
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリーポッター セブルス ダンブルドア

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(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)魔法大臣のファッジをクラウチ・ジュニアがいる部屋に呼ぶと、ファッジは護衛にディメンターを連れてきた。ミネ...
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