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セブルス・スネイプと不死鳥の騎士団(5)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


翌日には、プリベット通りのダ―ズリー家に、ハリーを迎えに行った。ハリーの護衛には、名乗りを上げる騎士団人が何人もいて、大勢で出向いたのでハリーが驚いていた。

年度末にはヴォルデモートが復活したので、ハリーは母親の血の守りが強く効く安全なダ―ズリー家にいることになっていたのだが、数日前、マグルの街にいるはずのないディメンターが2体現れ、従弟の身を守るためにハリーが使った守護霊の魔法が魔法省に検知された。学校外での未成年魔法使いの魔法使用は、魔法省で禁止されている。魔法省による杖の没収と退学命令をダンブルドアが停止させて、審問にかけさせることになった。

セブルスが得た情報によれば、ディメンターの行動に闇陣営が直接関与したわけではなく、闇陣営に巧みにあおられた魔法省の暴走らしい。闇陣営としては、あくまで人目を引く活動は慎む方針のようだ。とにかく、魔法省からの関与も含めたハリーの安全を確保するために、グリモールドプレイスの騎士団本部に寄宿させることになったのだった。

被害妄想気味に警戒心の強いマッドアイ・ムーディの指示に従い、厳重な警戒で本部に着くと、ちょうどセブルスが到着して会合が始まったところだった。ハリーをモリーに任せて会合の席に着くと、セブルスが私に脱狼薬のゴブレットを押しつけてきた。今日もまた苦い薬をいっきに飲むことになった。重要な会議の席でセブルスから「早く飲め」などとせっつかれてはかなわないから。

会合が終わってセブルスたちが帰り夕食会のメンバーだけになると、子供たちも加わり賑やかになった。ハリーはシリウスと楽しげに話しているようだった。なんといってもあの2人は名付け親と名付け子の間柄なのだし、騎士団の活動に参加できず疎外感を感じているシリウスと、情報を与えられずおそらくイラついているだろうハリーも、2人で話せば気が晴れるだろう。少しだけ心配なのは、シリウスがハリーをジェームスと同じだと錯覚することだった。外貌はそっくりだし、シリウスは長いこと社会に触れる機会が持てなかったから、学生の頃の気分がそのまま残っているところがある。

食事が終わろうとした時、シリウスがハリーに、ヴォルデモートのことをきかないから驚いたと言い出し、食卓には一気に緊張が走った。ここで、たぶん、ハリーの気持ちに沿えば聞きたくて当然だ、もっと言えば、ジェームスなら当然食い下がって聞くはずだと思っているだろうシリウスと、あくまで子供たちを危険な話から遠ざけておきたいモリーとの言い争いがあった。シリウスは名付け親の立場を振りかざし、モリーは母親代わりの自負とダンブルドアの方針を楯にとる。たしかに、ダンブルドアは、ハリーには知るべきこと以外知らせてはならないと言っていた。その「知るべきこと」についての見解の違いがあるわけだ。

モリーの気持ちはわかるけど、話から遠ざけておけば危険も遠ざかるわけではない。それに、好奇心の旺盛な子供たちが、聞きかじった話から誤った理解をするよりある程度の事実は伝えておいたほうがいいと思う。かといって、シリウスにまかせると冒険を煽りかねない。結局、質問に答える形である程度の事実を伝えた。

シリウスと寝室に戻ると、シリウスはハリーと会えて興奮していたけど、まだ少し不満そうだった。ジェームスなら、あんなふうに大人しく言うことをきいてはいないと繰り返していた。シリウスの頭の中には、ジェームスとともに闇陣営と果敢に戦った記憶が輝かしく残っているに違いない。ホグワーツ生徒時代の数々の冒険とともに。

「シリウス、ハリーはジェームスではないんだよ。」

「わかってるさ。ああ、リーマス、俺も騎士団の役に立つ活動がしたい。」

「君は本部の場所も提供してくれたし、十分役に立っているよ。」

「できることといえば、家の掃除とバックビークの世話だけさ。少しでも外に出られたらな。」

「シリウス、外出は危険だよ。ダンブルドアが言うとおり、しばらくは辛抱して。」

「ダンブルドアは俺が役立たずだと思っているのさ。」

悔しそうなシリウスの顔を見て、何か無謀なことをするのではないかと、私はほんとうに心配になった。


ハリーの、未成年魔法使いの魔法使用に関する審問は、ダンブルドアの反論とフィッグの証言で、無罪となった。命の危険に対する防衛は例外的に許可されているのだから当然の結果だけれど、ほっとしたハリーを見るのは嬉しかった。ハリーは審問の部屋を出た所で、ルシウス・マルフォイがファッジと話しているのを見かけたと言う。会合でセブルスも、マルフォイが魔法省に頻繁に出入りしていると言っていた。長年の友人とスパイとして付き合うのは、どんな気持ちがするものなのだろう。

ふと、2年前、セブルスにはずみで抱きついてしまった時、大真面目な顔で「そういうことは愛する人とするものだ」などと言っていたことを思い出した。あれはやっぱりマルフォイのことではなかったのだななどと、どうでもいいことを考えた。そして数日後の満月には、久しぶりに、あの頃のように穏やかな夜を過ごせた。セブルスの脱狼薬のおかげだった。

慌ただしい日々はあっという間に過ぎて、ハリーたちがホグワーツに向かう日がやってきた。皆で護衛する中、シリウスもアニメガスの犬に姿を変えて付き添った。久しぶりの外出が嬉しかったらしく、シリウスの黒犬ははしゃいでいた。でも家に戻ると、ハリーたちのいなくなった本部で、シリウスの抑鬱が深まったようだった。部屋に閉じこもったり、昼間から酒を飲んだりしている。けっして無謀なことはしないでくれと言い残して、私はまた任務の旅に出かけた。

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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリーポッター ハリー シリウス リーマス

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