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セブルス・スネイプと不死鳥の騎士団(7)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


ホグワーツの新学年が始まった。前年度末のスピーチで、ダンブルドアは生徒たちにダークロードの復活を伝え、警戒するよう呼びかけたのだが、夏休み中が明けるまでに、ダンブルドアの信頼は危うくなっていた。

魔法省の意向と圧力を受けたと思われる予言者新聞などが、ダークロードの復活に触れないばかりか、ダンブルドアと復活を証言するポッターの信認を貶め、危険人物だと言わんばかりのことばかりを報道したせいだ。父兄の中には、子供をホグワーツに送るのを懸念する者もあらわれるくらいだった。警戒が必要な時に困ったことだ。闇陣営の思うつぼだった。

ファッジは、ダンブルドアがダークロードの復活を主張するのは、世の不安をかきたて、魔法省の無能をなじって魔法大臣の座を狙っているというバカげた考えにとりつかれ、ホグワードをスパイし圧力をかけるために魔法省の者を送り込んできた。空席で後任が見つからなかった闇の魔術に対する防衛術の教授として、魔法省のアンブリッジ高等次官を任命したのだ。

魔法省に繋がりの深いルシウスによれば、アンブリッジは魔法省の権威を揺るがしかねないダンブルドアやポッターを憎んでおり、人狼など純粋な魔法使い以外の者も含めた共存を志向するダンブルドアの方針も嫌っており、ダンブルドアへの牽制としては適任だということだ。ファッジと親しいルシウスとも面識があるらしい。思想的には闇陣営に近いが、ダークロードを信望しているわけではなく、あくまで魔法省至上主義ということだ。

教授たちは、魔法省の介入を体現するアンブリッジを苦々しく思い、その気持ちを隠さなかった。私は闇陣営にどう伝わるかを常に考えなければならないから、忌々しい気持ちは抑え、できるだけ当たり障りなく接することに決めていた。実際、闇陣営へのスパイ任務や騎士団の会合に加え、教授や寮監としての業務で手いっぱいだった。

ポッターたち5年生は、学年末にOWL試験を控えている。OWL試験で一定の成績をおさめた者だけが次のレベルに進むことができ、将来の職業に影響する重要な試験だ。学年初めの魔法薬学の授業では、その重要性を説き、生徒たちの気を引き締めた。しかし、父親そっくりのポッターの顔を見ながらOWL試験の話をすると、、、否応なく私自身のOWL試験後の苦い出来事が思い出された。ポッターとブラックの嫌がらせに端を発し、リリーとの決別を招いた苦い思い出。ポッターが作った出来の悪い魔法薬をエバネスコの呪文で消し去り、0点をつけて腹いせした。

OWL試験を控えた5年生に対するアンブリッジの授業は、杖をしまわせ教科書を丸読みさせるというろくでもないものだったらしい。生徒たちが実力をつけることはダンブルドアの勢力を増すことになると考えているわけだ。闇の魔術の奥深さも、それに対する防衛の技も解さぬアンブリッジがDADAの教授席を占めるなど許しがたいことだったが、今の状況では関わらぬのが一番だ。

しかしポッターたちグリフィンドールの生徒たちは反発した。生徒たちに危険はないのだから杖を振る学習などいらないというアンブリッジに対し、ダークロードが復活したのだから自分たちも防衛の技術が必要だと。刺激的な反発に対し、魔法省はアンブリッジを高等審問官に任命し、規則を発したり、教授たちを査察する権限を与えた。ルシウスも後押しして、予言者新聞にも歓迎のコメントを出していたが、敵の力や反撃を考えない無謀な生徒たちのせいで、私を含む教授陣まで査察の被害を受けることになった。。

ろくでもない防衛術の授業に危機感を強めた生徒たちは、自分たちで学ぶ画策をした。立案はグレンジャー、指導はポッター。希望する生徒たちが集会した。これはダングが聞きつけて、騎士団の会合で報告したことだ。学習意欲は評価するが、不安なメンバーだ。危険なことにならなければよいのだが。

しかし聞きつけたのはダングだけではなかったようだ。アンブリッジは早々に、生徒たちの集会やグループ活動を禁止するという手段に出た。煽りを食ってクィディッチのチームまでいったん解散させられ、再度許可を取ることになったが、ルシウスの後押しもあるから、スリザリンのチーム編成許可はすぐに出すことができた。ドラコに許可を与えて、魔法薬学の教室の扉を開けると、ポッターとウィーズリーとロングボトムが揉み合っていた。即座にグリフィンドールから減点した。

この日の授業はアンブリッジが査察に来ていたが、私は当然、いつも通り授業を進めた。アンブリッジは、教えていた強化薬のような高度なものは生徒たちに必要ないとケチをつけたり、私が毎年闇の魔術に対する防衛術の教授を希望しながらダンブルドアの許可を貰えないことに触れて理由を聞いてきたので、理由は校長に聞けばよいと返してやった。癇に障る査察だったが、聞き耳をたてていて魔法薬作りに失敗したポッターに0点をくれてやることで腹いせした。

闇の陣営では、ホグワーツとダンブルドアへの牽制が魔法省の動きによりうまくゆく一方、予言の水晶玉はなかなか手に入らず、ダークロードはイラついていた。デスイーターの誰かが魔法省神秘部の職員なら予言の保存室に入れるという情報を得て、ルシウスが職員の1人に服従呪文をかけたのだが、神秘部から戻ったその職員は正気をなくし発狂していたのだ。

「役に立たぬ者ばかりだ!予言一つ手に入れるのに、何を手間取っている!」

ダークロードは、またも予言の入手に失敗したのみならず、魔法省を刺激しかねない失態だと怒り狂った。デスイーター仲間の何人かはクルーシオをかけられ、残りは身を縮め怯えていた。

闇陣営が予言玉を手に入れられぬまま、クリスマス休暇直前に、アーサー・ウィーズリーが騎士団の任務中、ダークロードの大蛇ナギニに噛まれて重傷を負う事件が発生した。
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