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セブルス・スネイプと不死鳥の騎士団(9)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


私はダンブルドアの指示を受け、休暇の最後の日、ポッターに閉心術の個人指導を受けるよう伝えるためグリモールドプレイスに出向いた。居間にはブラックが居座っていた。呼ばれたポッターが居間に来て、ブラックの隣に座る。私の向かいに並ぶブラックポッター。実に嫌な組み合わせだった。

ブラックは初めからけんか腰だった。私がポッターに座れと言うと、自分の家で人に命令するなと言う。暇人を相手にする暇はないから、ポッターに、週明けから閉心術の個人授業を受けるように、他の者、特にアンブリッジには知られぬようにと必要なことだけ伝えた。ポッターに尋ねられて、教えるのは私だと答えると、ブラックがなぜ私がおしえるのかと口をはさんできた。えらそうな物言いにむっとしたが、ダンブルドアからブラックを刺激するなと釘を刺されていたので、ダンブルドアの指示だと答え、ポッターに確認して早々に立ち去ろうとした。

するとブラックが私を呼びとめ、指導を口実にポッターをいじめたら自分が黙っていないなどと言う。ポッターの安全と、経緯から考えて、ブラックの安全にも大きく関わっているはずなのに、いやいや引き受けた私になんの役にもたたぬ者がえらそうにと腹立たしかった。

「感動的なことを。しかしポッターは父親そっくりだ。」

「ああ、その通りだ。」

「それならわかるだろうが、ポッターは傲慢で批判的なことは一切受け付けぬ。」

ブラックはいきりたって杖を抜きながら私に近付いてきた。私も杖を取り出した。

「警告したはずだ、スニベルス。ダンブルドアがお前は改心したと信じても、俺はよく知っているぞ。」

「それならなぜダンブルドアにそう言わないのだ?母親の家に6カ月も隠れている男の話など、まともに取り合ってもらえないとでも思っているのかね?」

ブラックの弱みはよくわかっているから、痛いところをつくのは簡単だ。立場をわきまえればよいのだ。

「ところでルシウス・マルフォイは最近どうしている?自分のペット犬がホグワーツで教えているのを喜んでいるだろう?」

私の言葉など聞かぬふりで、ブラックはルシウスのことを持ちだして挑発してきた。私がルシウスと親しいことを言いたてて、私が闇陣営に近しいとでもいいたいのだ。私たちの恐怖など何もわかっていないくせに。しかしそんな挑発を跳ね返すのは簡単だった。

「犬と言えば、君がこの前外出したのをルシウス・マルフォイが気付いたのを知っているか?安全なプラットフォームで姿を見せるとはよい考えだったな。それで隠れ家から出ないですむ完璧な口実ができたわけだ。」

ブラックが杖を上げ、とめるポッターを押し返しながら吼えた。

「俺を臆病者呼ばわりする気か?」

「ああ、まあ、そういうことだな。」

ハリー、そこを、退け!」

ブラックがポッターを押しのけて私に迫り、互いに杖を突きつけた時、、、

「治ったよ~」

幸せそうな声とともにドアが開き、アーサーとウィーズリー家の子供たち、グレンジャーが入って来た。アーサー・ウィーズリーが退院してきたのだ。一瞬その場の全員が硬直し、、、。私は正気に戻り、、、ブラックも、、杖を下ろし、私は早々に立ち去った。

とにかくポッターに用件は伝えた。心の中でブラックを罵りながら帰る途中、ポッターは父親と違い、ブラックとともに私に杖を向けることはなかったと気がついた。まあ、教授と生徒なのだから当然だが。


休暇明けの月曜日。時間通り、ポッターがおずおずと研究室に入って来た。私はまず、開心術と閉心術について説明した。ポッターが学ぶ必要性を十分に理解しなければ、習得など望むべくもない。ポッターもなかなか的確な質問をしてきたから、、、余計な質問もあったが、、、わかるように答えていった。ポッターとダークロードの間に絆があり感情や思考が入ってくること、そのことにダークロードも気付いたと思われること、それを利用される危険。

十分な説明を終えると、私はいくつかの記憶を頭から抜き出し、ダンブルドアから借りてきたペンシーブに入れた。ポッターが抵抗してきた場合、見られたくない記憶を頭からのぞいておいたのだ。私がリリーの遺志を継ぎポッターを守っていることが知られる記憶やルシウスとの関係など。ポッターに知られたくないこともあるし、ポッターを通じてダークロードに知られては危険が大きな記憶を。

準備を終えて、まずはポッターの力を試してみることにした。

「立って杖を構えろ、ポッター。」

ポッターが指示に従った。

「これからお前の心に押し入ろうとする。杖を使って武装解除をしてもよいし、他に思いつく限り抵抗してみるのだ。服従の呪文に抵抗した時と同じような力が必要になる。どの程度抵抗できるかやってみるのだ。では、、レジリメンス!」

ポッターの心の中に押し入った。様々なポッターの記憶や感情が露わになった。辛くて惨めな幼少期の記憶ばかりだった。そして、、、突然私の腕に痛みが生じ、術が解けた。ポッターにきいたが、抵抗したわけではなく、心に入り込ませすぎ、魔力の抑制を失ったのだ。しかし、

「はじめてにしては、それほど悪くなかった。」

心を空にし、感情を捨て、強く頭ではねつけるよう教えて、再度開心術をかけた。今度はドラゴンや両親や死んだディゴリーの姿。

「やめろーーー!」

ポッターが叫んで倒れ、術が切れた。心が恐怖や悲しみから逃れられていない。これでは簡単にダークロードに弱みを握られてしまう。

「立て、ポッター!恐怖の記憶に侵入を許すのは、武器を差し出すことだ。やる気を出せ。集中するのだ。」

再度術を掛けると、再び悲しみや恐怖の記憶が続いた後、、奇妙な記憶が現れた。アーサーとポッターが魔法省らしい廊下を奥の扉に向かって歩き、途中曲がって石段を下りていった。突き当りの奥にあったのは神秘部の扉だ。私は急ぎ術を解いた。

「今のはなんだ?」

ポッターは何かを思い出す様にしばらく考えた後、

「神秘部に何があるのですか?」

と聞いて来た。私はうろたえ、時間稼ぎに、なぜそんなことをきくのかと尋ねた。騎士団ではダンブルドアから、ポッターに神秘部にある予言のことを伝えてはならないと言われている。

「今の廊下は、何カ月も僕の夢に出てきた廊下です。それが今、神秘部の扉に続くものだとわかりました。ヴォルデモードはたぶん、その中にある何かを欲しがっている。」

「ポッター、神秘部には様々な物があるが、おまえに関係あるものはない。わかったか。」

ポッターの心が弱まる時、特に夜は危険だから、寝る前に心を空にするようにと伝えて終了した。

それにしても、、、。初め試しに術をかけたとき、私は単に子供時代を見ようと思っただけだった。マグルの家庭で苦労して育ったとダンブルドアやルーピンから聞いていたが、あの傲慢な英雄気取りの態度を見ると、どうしても甘やかされて育った父親の姿と重ねてしまっていた。しかし、記憶に現れたのは、従弟の自転車をうらやましそうに見たり、犬をけしかけられて逃げる姿を笑われたり、惨めなものだった。期待を胸に入ったであろうホグワーツの記憶も、医務室に横たわる友人やディメンターに襲われる姿。

ポッターの味わった惨めな思いや悲しみや恐怖がそのまま伝わり、実感された。これではまるで、私の子供の頃と同じではないか。ともすれば湧きあがりそうになる共感や同情を、私は押し殺した。ポッターへの憎しみに満ちたダークロードに、わずかでもポッターへの同情など読みとられようものなら、どんな災いを招くか知れぬ。いっぺんの曇りもないポッターへの嫌悪や憎しみこそ、ポッターを守る使命を秘めてダークロードの前に立たねばならぬ私の安全弁なのだ。

それよりも、問題は神秘部だ。私は直面する問題を考えることにした。神秘部のことはダンブルドアに報告しなければならない。ポッターがダークロードの意識につられて興味を持つのは危険なことなのだ。ダークロードが意図的にポッターの意識に侵入するようになれば、どのように悪用されるかわかったものではないのだから。


その夜、デスイーター集会の招集がかかった。行ってみると、アズカバンに収監されていたデスイーター10人が集団脱獄し、ダークロードの元に集結していた。
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

tag : ハリー ポッター ブラック ダンブルドア

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