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セブルス・スネイプと不死鳥の騎士団(12)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


悲鳴をきいて玄関ホールに駆け付けると、すでにホールいっぱいに生徒たちが詰め寄せていた。悲鳴をあげたのは占い学のシビル・トレローニー教授。アンブリッジの査察の結果解雇され、荷物といっしょに放り出されたのだ。

シビルの占い学の授業ははっきり言ってろくでもないと思うが、彼女はごくまれに真の予言をする。16年前にポッターに関する予言をしたのはシビルだった。私が偶然その初めの部分を聞き、ダークロードに報告したことがリリーの死につながってしまったのだ。予言をしたシビルを保護するために、ダンブルドアが教授に雇い、ホグワーツに住まわせていた。

ダークロードが血眼になって予言全文を手に入れようとしている今、シビルがホグワーツを出れば、すぐに闇の陣営の手が伸びるだろう。案の定ダンブルドアが介入し、解雇されてもホグワーツに留まることになった。この一件にも、ダークロードに脅されて予言を入れることに必死になっているルシウスが関わっていたのだろうか?ルシウスとはあれ以来、話がしづらくなっていた。


4月に入ると、昨秋以来ポッターたちが中心になっていやっていた、生徒たちの闇の魔術に対する防衛術の自主学習が、アンブリッジに見つかった。アンブリッジが真実薬で生徒の一人に自白させ、秘密の部屋から逃げるポッターを捕まえたのだ。生徒たちの集会・組織を禁じた魔法省の教育令に反したとしてポッターを退学させようと、校長室にはファッジまで来て待ち構えていたらしい。しかし、自主学習組織の名称が「ダンブルドア軍団」だったことを利用して、ダンブルドアがポッターの退学を阻止するため、自分がが主導したと告白して逃亡してしまった。

後任として、アンブリッジが校長に就任した。ドラコたちスリザリン生はアンブリッジに協力的であり、ウィーズリーの双子たちがアンブリッジに嫌がらせのいたずらを仕掛け教授たちもそれに乗ってアンブリッジを困らせていたが、私は淡々と職務をこなした。

アンブリッジを警戒してはいるが、ホグワーツでの私の行動はスリザリン生たちから家族を通じて、あるいはアンブリッジ自身やファッジからルシウスを通じて、ダークロードに伝わる。表向きはあくまでアンブリッジに反するつもりはない。しかしアンブリッジから真実薬を要求された時は、ポッターに使われることを考えて、偽の薬を渡しておいた。

次のポッターの閉心術の個人授業で、いつものように見られたくない記憶を頭から抜き出してペンシーブに入れ、まさにレッスンを始めようとした時、ドラコが駆け込んできた。なぜポッターがいるのかと不思議そうなドラコに、魔法薬の補習だと説明して用件を聞くと、行方のわからなくなっていたスリザリン生のモンタギューが見つかったと言う。呪いがかけられているようなので、私の助けが必要だった。

ポッターには授業は明日にすると言って研究室を出た。しかし急いで処理して戻ってみると、ポッターがペンシーブに半身を突っ込んでいた。

見ているのだ。私の記憶を。知られたくない、特にポッターにはけして見られたくなくてわざわざ抜いておいた記憶を。どこまで見たのだ?一番古いものか?私がOWL試験後にポッターの父親やブラックに術で宙に逆さづりにされて下着が露わになり、怒りと恥辱で動転してリリーを貶め、その結果リリー決別された記憶?その後のものも?

私はポッターの上腕を掴んで引きずりだした。

「おもしろいか?」

ポッターが口ごもる。見たのだ。私は怒り震えた。

「すると、、楽しんでいたのだな?お前の父親は愉快な男だったな?」

お前も同じだ。私を辱め、あざ笑う。屈辱と悲しみが蘇り、目の前のポッターが父親と重なった。この顔は二度と見たくない!私を辱め、リリーを奪った、憎んでも憎み切れぬその顔!

「見たことは誰にも言うな。出ていけ。今すぐ出ていけ!この部屋でその顔は二度と見たくない!」

怒りで魔力が暴走し、ポッターの頭上でビンが爆発した。体は怒りで震え、いつまでもおさまらなかった。心の中にリリーの悲しげな横顔を思い、ようやく少しは落ち着いたが、それでも二度と、あのポッターに辱めを受けるのはごめんだった。リリーの遺志を継ぐために、心の底にねじ伏せた怒りと屈辱と悲しみ。ポッターはそれを盗み見て笑っていたのだ。これ以上、がまんならなかった。

どうせポッターは閉心術など身につけられぬ。私の記憶を盗み見たように、ダークロードの意識を見られることを楽しんでいるのだから。
  
翌日の夕方、ポッターは研究室に来なかった。やはり、閉心術を学ぶ気などないのだ。

次の魔法薬の授業では、ポッターはいないものと考えることにした。いなければあの不快な顔を見ることもない。ポッターはつくった強化薬のフラスコを私の机に提出したが、落ちてビンが割れた。これで採点する必要もなく0点をつけられる。いい気味だ。
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