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セブルス・スネイプと不死鳥の騎士団(14)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


ホグワーツでは、校長席を射止めたアンブリッジが、嫌がらせに苦労しつつ、フィルチやドラコたちスリザリン生の一部を味方につけて、生徒たちの締め付けに精を出していた。

学年末、5年生のOWL試験の最中に、アンブリッジはついに実力行使でハグリッドを追い出し、防ごうとしたミネルバは術を受けて聖マンゴ病院に入院となってしまった。これでホグワーツにいる騎士団員は私一人になった。ダンブルドアから、アンブリッジがポッターを退学させないよう守れと言われているから気が抜けないが、あとわずかで今年度も終わり、ホグワーツの任務からは解放されると思った矢先。

OWL試験の最終日、アンブリッジから校長室に呼び出された。行ってみるとポッターやグレンジャー、他に数名の生徒たちが捕まっていて、ポッターはアンブリッジに問い詰められているようだった。

感情を殺してアンブリッジに用件を聞くと、真実薬が欲しいと言う。ポッターがまた何をやらかしたのかはわからないが、白状させて退学に持ち込もうということは想像がついた。喜んで渡したいが、この前ポッターの尋問のために渡したのが最後で、新しく作るには1カ月かかるとのらりくらりごまかしたらヒステリーを起こし、ルシウス・マルフォイがいつも私のことを褒めていたのに、期待はずれだと停職を言い渡された。

ルシウスの名を聞くと胸がチクリと痛む。あれ以来、どうにもぎくしゃくとする関係から抜け出せていなかった。

アンブリッジの小言を受け流しながらポッターの目を見て心を読み取ると、どうやら神秘部の部屋でダークロードにブラックが囚われているのを見たようだった。対処するため校長室を出ようとすると、ポッターが声を上げた。

「パッドフットがあの場所で彼に囚われている。」

ポッターが伝えたいことはわかっているが、怪訝そうな顔をして見せた。わかったぞ、ポッターとか言える状況でないことはポッターにもわかるだろう。当然のことながら、アンブリッジが何の事かと問い詰めてきた。

「さあ、なんのことやら、さっぱりわかりませんな。」

煙にまいて校長室を後にすると、直ちにブラックの所在を確かめることにした。ポッターが見たものは、ダークロードがポッターを誘き出すために意図的に見せた可能性が高い。

通信手段はアンブリッジに見張られているから、守護霊を使ってグリモールドプレイスに連絡し、ブラックがその場にいることを確認した。やはりダークロードの企みだったのだ。まんまと引っ掛かったポッターに腹が立ったが、伝えるために校長室の様子を見に行くと、ポッターとグレンジャーはアンブリッジとともに部屋を出た後だった。

イライラしながら待っていたが、一向に帰ってこない。校内や付近を捜し歩いたが、いないばかりか、ウィーズリーなど一緒に校長室にいた何人かの生徒の姿も消えていた。

神秘部に出向いたに違いない。ポッターたちの無謀さは何とかならないものか。不安と憤りを感じながら、ただちに再度、騎士団本部に守護霊の伝令を送った。

ポッターたちがダークロードの企みに誘き出されて神秘部に出向いたと思われること。ただちに救出に向かってほしいこと。そして、ブラックは本部に留まり、ダンブルドアの到着を待ち、事態を説明してほしいと。

神秘部では、闇陣営がポッターたちを待ち受けているだろう。おそらくはルシウスが指揮をとっている。予言の水晶玉を手にして聞くことができるのは、予言に直接関わる者だけだとわかり、自ら魔法省に赴くのをきらったダークロードは、ポッターをその場に誘い出し、予言の全文を聞き出させようとしているのだ。

連絡した騎士団員たちが、これからルシウスたちと戦う。ルシウスたちが勝てば予言の全てが闇陣営に知られ、ポッターはダークロードに引き渡される。逆に騎士団が勝てば、ルシウスは魔法省に捕らわれるか、逃れればダークロードのひどい制裁を受けることになる。最悪のケースでは、戦いの中でルシウスが命を落とす恐れさえある。私が騎士団の任務を遂行したために。

一番マシなのは、騎士団がポッターたちを救いだし、ルシウスが魔法省に捕らわれることのように思えた。つかまればアズカバン行きだが、アズカバンにもうディメンターはいないから、ダークロードの制裁よりはまだマシだ。もしポッターがダークロードに引き渡されるようなことになれば、私はルシウスの面前で、命を張ってポッターを助けねばならなくなる。

どのような事態になっても最善の対応をするためには、私がダークロードのもとにいたほうがよいのではないか?少なくとも、闇陣営サイドのスパイとしてダークロードの信頼をつなぎとめなければならない。そのために騎士団が行ったことをダークロードに伝えるべきかどうかダンブルドアと相談するためにグリモールドプレイスに行くと、ダンブルドアがクリーチャーを問い詰めていた。ブラックの姿はない。

「シリウスも出かけてしまったようじゃ、セブルス。」

「ここに残れと頼んだのですが。」

「セブルス、騎士団が行ったことをヴォルデモートに伝えるのじゃ。そのことで来たのであろう?」

「はい。そのほうがよいかと。いずれにしても、すでに戦いは始まっているでしょうから。」

「そうするのじゃ。うまくすれば、ヴォルデモートを魔法省に引っ張り出せるじゃろうしな。そうなれば魔法省もヴォルデモートの復活をないことにはできん。」

「それでは私も、、」

「おまえは行ってはならん。今日決着はつかぬ。この先もおまえの情報は騎士団になくてはならんものじゃ。クリーチャに事情をきいたらわしも神秘部に向かう。デスイーターどもはわしが捕まえて魔法省に渡してやるから安心するのじゃ。」

「わかりました。」

ダンブルドアは私の懸念をお見通しだった。ダンブルドアがそう言ってくれた限り、ルシウスは安全だと信じたい。それから私は騎士団がポッターの救出に向かったことを、ダークロードに報告した。そして、地下牢の研究室でじっと連絡を待った。ルシウスとポッターの無事を祈りながら。
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