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セブルス・スネイプと不死鳥の騎士団(15)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


グリモールドプレイスの騎士団本部に帰ると、シリウスがイライラしながら待っていた。

「スネイプが俺の所在を確認してきた。」

「何かあったのかい?」

「何かあったに決まっているが、いるならいいからそこにいろと言うだけで、説明がないからわからない。」

マッドアイとトンクス、キングスレーの、闇祓い3人組も来て、皆で何があったのかとテーブルを囲んでいると、守護霊の伝令が現れた。

金色に輝く牝鹿のパトロナス。まさか、、、リリー?昔の騎士団で見たことがあったパトロナス。ジェームスの牡鹿、リリーの牝鹿。

しかし、その優美な姿が発した伝令は、セブルスの声だった。一瞬混乱してシリウスを見たが、シリウスと話す間もなく伝えられた内容は緊迫していた。

「ポッターがダークロードに誘き出され、生徒数人とともに神秘部に向かったもよう。ただちに救出に向かってくれ。ブラックは本部に残り、まもなく到着するダンブルドアに状況を報告してほしい。以上。」 

ただちに皆で外に出ると、シリウスもついて来た。とどめようとしたが聞くはずもない。

「ハリーが危険に曝されているのに、家にこもっていられるか!」

急がなければハリーたちが危ない状況だった。押し留める暇もなく、そのまま5人で神秘部にアパレートした。

神秘部につくと、ハリーがデスイーターたちに取り囲まれて追い詰められていた。他の生徒たちは呪いにやられていた。危ないところだった。騎士団員はいっせいに呪文を放ち応戦した。デスイーターは10人ほどだろうか?私たちより圧倒的に数が多かった。デスイーターたちと戦い、攻撃を避けながら、なんとかハリーたちを逃がさなければ。倒れる団員も出て、劣勢は否めない。

しかし、その時、ダンブルドアが駆けつけてくれた。威力のある魔法に、デスイーターたちが倒れていく。気づいた団員たちは戦いをやめ、負傷者の救護を始めたが、まだ闘っている組があった。シリウスとベラトリックス・レストレンジ。闘うシリウスは生き生きと輝いて見えた。ベラトリックスの攻撃を軽くかわしたと見えた、その瞬間。

次の攻撃を胸に受けて倒れていくその背後には、アーチのヴェールが揺らいでいた。攻撃をかわして笑ったシリウスの顔が、恐れと驚きの表情に変わり、、、アーチの向こうに消えていった。一瞬のような、永遠のような、時の流れ。

「シリウス!」

叫び駆け寄ろうとするハリーを、私は必死に抱きとどめた。ヴェールの向こうは、、

「ハリー、もう遅いんだ。」

「連れ戻して!助けて!向こうに行っただけじゃないか!」

「もう、どうすることもできないんだ。あいつは、、ヴェールの向こうに行ってしまった。」

私自身、血を吐く思いだった。シリウス。嘘だ。すべての現実感が消えた。

「シリウス!」

ハリーはなおも絶叫していた。

「シリウスは戻れないんだよ。死ん・・。」

「シリウスは死んでなんかいない!」

もがくハリーをなんとかアーチから引き離した。

「さあ、みんなを助けよう、ハリー。」

涙がにじむのを抑えられぬまま、アーチに背を向けた。声を出すのも辛かった。

と、ハリーが私の手を振りほどき、走り出した。部屋から逃げ出すベラトリックスの後を追って。

「ハリー、、やめるんだ!」

叫んだけれど。

「あいつがシリウスを殺した!僕があいつを殺してやる!」

ダンブルドアがハリーの後を追っていった。私たちは、負傷した生徒たちと騎士団員を助け、ホグワーツの医務室に運んだ。生徒たちは後遺症が残るほどのことはなかったが、重症のトンクスは聖マンゴ病院に入院することになった。

魔法省ではあのあと、ヴォルデモートとダンブルドアが死闘を繰り広げたが、圧倒的なダンブルドアの魔力の前にヴォルデモートは逃げ去ったそうだ。ヴォルデモートの姿は多くの目撃者に確認され、ヴォルデモートが執着していた予言の水晶玉は、戦いの最中に壊れ、もう予言全文を聞くことはできなくなったということだった。

騎士団でその話をきいても、私にはなんの感情も湧かなかった。ただ、シリウスが死んでしまったことだけが、心に圧し掛かっていた。シリウスが生まれ育ち、嫌い、閉じ込められたグリモールドプレイスの家で、私は一人、シリウスに語りかけていた。もう二度と返事をきくことはないとわかっていたけれど、止めることはできなかった。
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

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