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セブルス・スネイプと謎のプリンス(3)

(これは『ハリーポッター』シリーズの本と映画鑑賞後の、妄想です)


翌朝。目覚めると二日酔いでズキズキと頭が傷んだが、昨夜の出来事を思い出し、薄眼を開けて腕の中を確認した。セブルスの顔はもうあどけなくは見えなかったけれど、私の腕の中で眠りこける小難しい顔は愛おしく思えた。

起きたときのセブルスの反応が楽しみで、私は腕と脚でセブルスの体をもう一度しっかり抱き寄せて、そのまま寝たふりを続けることにした。私の動きが伝わったのか、セブルスがもぞもぞと動く気配があった。そして、はっとしたように固くなる体。私の体を腕で押して、離れようとしているけど、もちろんそんなことは許さない。

腕の中の頭が動き、下を見ているようだ。つまり、自分と私の体を確認しているのか?絡みつく裸体にさぞかし驚いていることだろう。私のことをマルフォイだと思っていたんだから。

果てるときのセブルスの叫びを思い出して意地悪な気分になった。もがく体をむしろ強く抱き寄せて、下腹部を密着させてやった。どちらのものも固さを増して、無意識に腰を擦りつけると、、、。

「ル、、ル、、ルーピン!離せ!」

たまりかねたようにセブルスが声を上げた。私は初めて気がついたように目を開けて、だけどもちろん体は放さない。驚ろきに口をも目も丸くしたセブルスの顔は、まさに見物だった。私の顔と絡みつく裸体を交互に見ながら、口をパクパクしている。言葉が出ないのだと噴き出しそうになりながら、けれどそんな思いはみじんも現さず、初めての夜を明かした恋人の喜びを満面に浮かべて声をかえした。

「やあ、セブルス。おはよう。よく眠れたかい?」

目覚めのキスを求めるように顔を寄せると、セブルスは思いっきり顔をしかめて叫んだ。

「気でもふれたか、ルーピン!私に、、、何をしたのだ?お、、お、、犯したのだな?」

また下を見て、絡み合う裸体を確認し、青くなったり赤くなったりしている。私は信じていた恋人に裏切られたような、思いっきり傷ついた表情をつくった。

「ひどいことを言うんだね。昨日は、、あんなに情熱的だったのに。」

「じょ、じょうねつ的だと?」

「そうだよ。ためらう私をベッドに引きずり込んだのは君じゃないか。」

「私が?おまえを?」

「そうだよ、セブルス。まさか、、、まさか記憶がないとでも言うつもりじゃないだろうね?」

セブルスは記憶をたどるようにしばらく考え込んでいたが、やがて眉間にしわをよせ、ゆっくりと首を左右に振った。

「思いだせない。信じられない。私がおまえにそんなことを?魔法薬でも使ったのか?」

「あいにく魔法薬は君の専門だよ、セブルス。」

「それはそうだが・・・」

「だけど、2年前に言ったことは覚えているよね?君は愛する人にしか欲情しないと言ったんだ。だから私は昨夜、とても嬉しかった。なのに、、覚えていないなんて。」

セブルスはまるで、ひっくり返った天地を眺めるような、茫然とした顔で私を眺めていた。

・・・後悔しているんだ。

私はセブルスの反応を面白がっていた気持ちが急速にしぼんでいくのを感じた。もともと降ってわいた僥倖のような一夜だったとはいえ、これが最初で最後になるかもしれない。

「すまなかった、ルーピン。飲み過ぎてしまったようだ。間違って、、」

私は最後まで言わせなかった。言われたら抱き寄せた体を放すしかないから。

「セブルス、すまなかったと思うなら、私の話を聞いてほしい。」

セブルスは訝しげに私を見つめた。私は、口説こうとか思ったわけじゃない。ただ、心の奥で長い時間をかけて育ってきた思いが、口をついて出てきただけだ。セブルスが大人しく私の話に耳を傾けてくれる機会など、二度とないかもしれないから、気が変わらないうちにと急いで話し出した。

「シリウスがあんなことになってしまって、私はとてもショックだった。自分が死ねばよかったと、そればかりずっと思っていたんだ。あのとき叫びの屋敷で私が変身することさえなければ、シリウスは無実を明かして自由に生きられたんだからね。そうすればあんな無茶をすることもなかったかもしれない。あの時ベラトリックスの攻撃を受けたのが、私だったらよかったのに。なぜまた私だけ生き残ってしまったのかと、ほんとに、死んでしまいたいと思っていたんだ。

だけど昨日、思いがけず君を抱けた時、生きていてよかったと思ったよ。それから、神秘部で死んでいたかもしれないと思い、君こそ、いつ死ぬかもしれない任務についていることを思った。君も私も生きていて、抱きあっていられることに、すごく感謝したんだ。だけど、君も私も明日のことはわからない。だから、生きているうちに、君に伝えておきたいことがあるんだ。」

「長い前置きだな。」

私が一息つくとセブルスは口をはさんだけれど、止めもしなかったし、もがいて逃れようともしなかった。
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

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